ブラック企業は労働生産性が低い

誰もが絶対に入りたくないと考える、「ブラック企業」ですが個人的にこの手の企業はすべからく労働生産性が低いと感じます。

ブラック企業の定義は、「残業が多い」「休日出勤がある」ということではなく、「労働に対する相応の対価を支払わない」だと考えます。忙しい業界で残業が多くても、きちんと残業代が満額支給され、36協定が遵守されているならその会社はブラック企業とはいえません。

そうではなく、サービス残業、持ち帰り残業、サービス休日出社がブラック企業だと思うのです。つまりブラック企業の経営者は、従業員の労働力を使い放題です。労働生産性を高める必要はなく、現場で助け合いをして全体的な業務効率が悪くてもメスをいれるインセンティブが働きません。

残業代を支払わないなら、毎日従業員が定時に帰るより、可能な限り長く働かせる方が経営者も得ですから、さばききれないほどの業務を振り、抜け駆けして退社する人に「早く終わったなら頑張っている人を手伝いなさい」となりますから、ますます労働生産性は低くなる一方です。