Cさんはこう嘆きます。「夫の産休が当然の権利だと言っても、義理の両親みたいに古い価値観を持っている人は『男に仕事を休ませるなんて』と嫁に嫌みをいう可能性もある。年代を問わず『男性の産休も当たり前』という考えが浸透しないと、母親にいらぬストレスがかかってしまう可能性もあるんです」

まとめ

新しい産休制度が創設されれば、父親の産休取得のハードルがグンと下がりそうな予感はしますが、「ただ産休が取れればいい」というわけではありません。

今回の産休制度の真の目的は、母親の肉体的・精神的負担を減らすこと。ただ父親が家にいるだけで負担が軽減されるはずもなく、ともすれば新たなストレスの原因となってしまう場合も。

さらに、「産休を取りたいけれど業務上取れない」という男性の意見もチラホラ。「父親の産休制度」がきちんと浸透するまでには、制度ができてからもまだまだ時間がかかりそうです。

【参考】
【独自】『妻の出産直後』対象に…夫の産休創設へ、育休より給付金手厚く」読売新聞 2020年7月26日付

大中 千景