この事を夫に伝えてみると、夫にとっても“それが自然”になっていたようで、思ってもみなかったことを指摘された!という表情。夫婦の会話が減っている事実に気づいて以来、LINEに頼りすぎないやり方を二人とも意識するようになりました。
まとめ
家庭ごとにLINEの使い方は違うもの。「メッセージとして残せば、伝えもらすことがないし、あとから見直すこともできる」と積極的に夫婦間LINEを活用している家庭もあるでしょう。
しかし、LINEの割合が多くなるほど、リアルの会話は減っていくものです。先のAさん夫婦のように、忙しい大人同士のLINEのやりとりは、用事を伝えるという事務的な要素がどうしても強くなってしまいます。
一つ屋根の下に暮らしている夫婦というものを考えるなら、相手の表情や声のトーンを感じながら言葉を交わす「会話」は、思っている以上に大切なのではないか、と筆者には思えるのです。夫婦間のLINEも、会話のなかで育まれた信頼関係がベースにあってこそ、便利で時にありがたいツールになるのではないでしょうか。
使い方とバランスを少し見直すことで見えてくるものがきっとある、そう感じられてならないのです。
富良野 なつき