「省エネ」を意識したおうち時間の過ごし方

外出自粛や都道府県をまたいでの移動制限が緩和されたとはいえ、以前と同じペースの日常生活に戻るまでには、まだまだ時間がかかりそうです。毎月かさむ光熱費が家計を圧迫するのを避けるために、すぐに実践できる節約術をご紹介していきますね。

  • 1 冷蔵庫…「開閉回数を減らす」

まず、冷蔵庫の扉を開閉する回数を減らすことを心がけましょう。 資源エネルギー庁の省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約」によると、冷蔵庫の消費電力は、開けっ放しにする時間を短くすることで年間約160円(※1)、無駄な開け閉めをなくすことで年間約280円節約することができるとされています。

冷蔵庫の扉が開けられる度に庫内の温度は外気によって温まってしまうので、それを再び冷やすための電気代が発生します。そのため、扉を無駄に開け閉めしないのと同様に、温かいままの食品を冷蔵庫に入れないように注意することも大切です。

扉を何度も開け閉めしたり開けっ放しで目的のものを探したりすることのないように、日頃から冷蔵庫内をきちんと整理整頓して、必要なものをサッと取り出せるようにしておきましょう。

(※1) 旧JIS開閉試験(冷蔵庫は12分ごとに25回、冷凍庫は40分ごとに8回で、開放時間はいずれも10秒)の開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合の比較 (※2) 開けている時間が20秒間の場合と、10秒間の場合の比較

  • 2 炊飯器…「保温機能よりレンジの方がお得な場合も」

2つ目が、炊飯器の保温機能の使い過ぎに注意することです。通常、炊飯器はお米が炊き上がると同時に保温モードに切り替わりますが、その使い過ぎには電気代がかかるだけでなく、お米の風味まで落ちてしまうというデメリットがあります。

保温モードの炊飯器よりもお米を温めなおすための電子レンジの電力消費量が小さくなるボーダーラインは4時間といわれます。そのため、4時間以内にお米を食べきれる場合には炊飯器の保温機能を使い、それよりも長くなる場合には保温モードを切って一旦お米を取り出して、食べる直前に電子レンジで温めなおす、というように使い分けるのがおすすめです。

  • 3 ガスコンロ…「汚れたままだとガス代アップ!」

ガスコンロまわりはきれいに掃除しておきましょう。コンロのバーナーキャップ(火が出てくる穴)は、調理中に飛び散った油や吹きこぼれ、ほこりなどで汚れやすく、そのまま使っていると火力が弱まったり熱効率が低下したりして、ガス代がかさむ原因になります。こびりつき汚れは時間が経つほど落ちにくくなるので、調理を終えるたびにこまめに掃除する習慣をつけましょう。