「ケンタッキーフライドチキン」の日本KFCHD、既存店売上高が前年同月比137.6%に(2020年5月)
注目小売店月次実績シリーズ
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シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「ケンタッキーフライドチキン」を展開する日本KFCホールディングス(9873)の、2020年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年6月5日に更新された日本KFCホールディングスの2020年5月既存店売上高は、対前年同月比137.6%という高い成長率になっています。内訳は客数106.5%、客単価129.2%でともにプラス成長となりました。
また全店売上高も122.2%のプラス成長です。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
前期の既存店売上高は12カ月全ての月でプラス成長を達成しました。また新型コロナウイルス問題が本格化した3月以降の既存店売上高は、3月108.2%、4月133.1%、5月137.6%となり、外食チェーン各社が苦戦する中でプラス成長を継続。4月、5月は対前年同月比130%台の高い成長を見せました。
全店売上高も、前期は全ての月でプラス成長。3月以降は3月105.7%、4月120.6%、5月122.2%であり、既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年12月に高値3,620円を付けた後に反落。3月に安値1,950円を付けるまで下落しました。その後上昇し4月以降は2,600-2,800円台の取引が続きましたが、6月8日には一時3,000円を回復しています。
新型コロナの影響下で、4月と5月の既存店売上高は対前年同月比130%台という高い成長率になっています。緊急事態宣言が全面解除となった6月以降も、この成長を維持できるのかが注目されます。
参考資料:2020年度 月次情報
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