待ちに待った妊娠!しかし結果は…

「驚いたことに、不妊治療を始めて数カ月で妊娠できたんです。妊娠9週には心拍も確認できて、役所で母子手帳をもらって…。すごく幸せな気分で次の健診を待っていました。でも…」

健診の前日、Aさんは突然大量出血してしまったのです。病院の指示で安静にしていたものの、赤ちゃんはそのままお腹の外に。翌日の健診で、流産が確定したそうです。

「赤ちゃんがいなくなり、しばらくは涙が止まりませんでした。でもそれと同時に、子どもが欲しいという気持ちは強くなったんです。まだ妊娠できるんだ、まだ頑張れるんだ。そう思いました」

それからというもの、今まで以上に必死に不妊治療に励んだAさん。しかしその気持ちとは裏腹に、妊娠に至ることはありませんでした。それでも諦めきれないAさんは、体外受精にも挑戦。

「仕事も抑えて、食事も気を遣って、やれることは何でもやりました。なのに、今月もダメ、また今月もダメ…そんな日々が続いて、夫にも八つ当たり。『少し休んだら?』と優しい言葉をかけてくれるのに、それが余計気に入らなくて。夫は不妊治療に無関心なんだって、思ってしまったんです」