シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はコーヒーチェーン店「コメダ珈琲」を運営するコメダHD(3543)の、2020年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう
直近の月次実績
2020年4月10日に更新されたコメダHDの2020年3月既存店売上高は、対前年同月比90.5%とマイナス成長になりました。なお、同社の客数及び客単価の内訳は開示されていません。
また全社売上高も94.5%であり、既存店・全店揃ってのマイナス成長です。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
既存店については、前期のマイナス月は7月(98.7%)のみであり堅調な推移を見せました。しかし今期はスタートの3月からマイナスとなっています。
また全店売上高は、前期は全ての月がプラス成長でしたが、こちらも今期はマイナス月からのスタートです。ちなみに、総店舗数は2020年2月896店に対し、3月897店で1店の増加(6店出店、5店撤退)に留まっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は、2019年は概ね1,950円~2,150円間のレンジ相場が続きましたが、2020年1月にレンジ上限の2,150円を突破し2,296円に到達しました。
しかしその後反落し、2月後半からの株式市場全体の下落の中で、4月6日に1,316円まで下落。現在は反発し、1,600円前後での取引がなされています。
前期は堅調な月次数字を見せていた同社も、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響が本格化した3月はマイナス成長に陥りました。今後は新型コロナ問題が長期化する中で、店舗業績の落ち込みがどの程度になるのかが注目されます。
参考資料:2021年2月期 FC向け卸売売上前年比・総店舗数
LIMO編集部