株式市場の振り返り-一時は4日続伸の期待が高まるものの、結局は4日ぶりの反落
2016年6月22日(水)の東京株式市場は反落となりました。日経平均株価は前日比▲0.6%の下落、TOPIXも▲0.7%の下落で引けています。いずれも4日ぶりの反落となりました。また、新興株式市場の東証マザーズ総合指数も▲2.7%の下落となり、3日ぶりの反落です。
日経平均株価は、前日比▲73円安で寄り付いた後、下げ幅を広げる動きが加速し、前場の終わり頃には一時▲188円安まで下落し、16,000円台を割り込む場面が見られました。しかし、後場に入ると今度は下げ幅を縮小し始め、一時は▲8円安まで切り返しました。久々の4日続伸へ期待が高まりましたが、その後はやや乱高下となり、結局、大引けは▲103円安の16,065円で終わっています。4日ぶりの反落となりました。
東証1部で上昇したのは411銘柄、値下がり1,433銘柄、変わらず115銘柄でした。東証1部の出来高は16億1,566万株、売買代金は1兆7,039億円(概算)となっています。様子見スタンが強く、薄商いが続きました。
セクター動向と主要銘柄の動き-33業種中31業種が下落、ディフェンシブ・セクターの売りが優勢
東証1部で上昇したのは2業種のみで、残りの31業種が下落しました。下落率の大きい業種には、電力・ガス等のディフェンシブ・セクターが目立ちました。英国のEU離脱を問う国民投票を控え、外需セクターや主力セクターに対して、様子見スタンスを取らざるを得なかったことが伺えます。
個別銘柄では、孫正義社長の長期続投が決まったソフトバンクグループ(9984)が大幅上昇となり、KDDI(9433)やアステラス製薬(4503)も値を上げました。また、ファミリーマート(8028)、いすゞ自動車(7202)などが年初来高値を更新しています。一方、ファーストリティリング(9983)、ファナック(6954)、日東電工(6988)等の主力株が下落し、ローム(6963)も大きく値を下げました。
本日(6月23日)の注目点-英国の国民投票に大きな注目、「休むも相場」を実施すべきか
22日は3日続伸の反動もあり下落しましたが、ザラバとはいえ一時16,000円台を割り込んだことから、今回のリバウンド局面は一旦収束したと見るべきかもしれません。少なくとも、上昇し続けるエネルギーは不足しているようです。
いよいよ、23日(木)は英国の国民投票が実施されます。結果が判明するのは、日本時間で24日(金)の午前になると見られます。それまでに様々な形で揺さぶりを仕掛ける短期筋が出て来る可能性がありますので、相場の急変には付いて行かないことが得策と考えられます。「休むも相場」と言えましょう。
青山 諭志