妊娠初期から重いつわりに悩まされたMさん。特に食べ物の臭いが耐えられず、毎日の食事作りがとてもつらかったそう。しかし、結婚まで実家暮らしだった夫は全くと言っていいほど家事ができず、帰宅して夕食ができていないと「最初から言ってくれれば外で食べてきたのに。」と不満顔。ソファに横たわりつわりに苦しむMさんをいたわる様子はなかったそうです。

「2人の子どもなのに、なんで私だけこんなに苦しまなきゃいけないの?って毎日泣いていました。明るいママじゃなくてごめんね、ってお腹の赤ちゃんに謝ってましたね。」と当時の状況を思い出し、涙目で語るMさん。

役立たずの夫に幻滅しかない立ち合い出産 

ひどいつわりは妊娠後期まで続きましたが、遠方に住む実母も新幹線で駆けつけてくれ、その助けを借りて無事に臨月を迎えたMさん。父親としての自覚を持ってもらうためにも、立ち合い出産のバースプランを立てていましたが、Mさんの夫はローカル線の運転士。泊まり込みの勤務もあるため、出産に立ち会えるかどうかはタイミング次第でした。

「幸いなことに本格的な陣痛が来て入院した日は夫の仕事が休みだったんです。それなのに夫は初産だから生まれるまで時間がかかるだろうっていう義母の言葉を真に受けて、一度家に帰ってしまったんです。1人陣痛室に残されてすごく心細かったですね。」やっと産院に戻ってきてもMさんの腰をさすったり元気づけたりする様子は全くなし。見かねた産院スタッフが注意するほどでした。