新興株市場の振り返りー東証マザーズ指数は高値引け
2016年5月31日(火)の新興株市場はJASDAQ指数が対前日比+0.4%上昇、東証マザーズ指数が同+1.0%上昇のしっかりした展開になりました。TOPIXは同+1.0%でしたのでマザーズ指数はTOPIXと言えますが、新薬開発の不調を嫌気しこのところ急落しているアキュセラ(4589)が▲41%下落しストップ安を付けましたことを踏まえると、地合いはかなりしっかりしていると言えるでしょう。地合いの強さは、マザーズ指数が朝から午後にかけて一進一退を繰りかえしたのち、引けにかけて上昇し日中の高値で引けたことからもうかがえます。
ちなみにマザーズ市場の出来高は8,367万株、売買代金は2,150億円で前日より増えています。値上がり銘柄数121、値下がり銘柄数90、変わらずは13銘柄でした。
マザーズ御三家はまちまち、ブランジスタは連日のストップ高
マザーズ時価総額トップ3のミクシィ(2121)、CYBERDYNE(7779)、そーせいグループ(4565)はそれぞれ前日比+2%、+2%、▲2%とまちまちでした。
個別では、ブランジスタ(6176)が引き続きスマホの3Dクレーンゲームを好感しストップ高の+17%上昇、アドウェイズ(2489)もストップ高を付け+15%上昇で引けました。前日一時ストップ高を付けたアカツキ(3932)も+3%上げました。
一方、インベスタークラウド(1435)、JIG-SAW(3914)、ナノキャリア(4571)がそれぞれ▲5%、▲4%、▲3%下落しています。
6月1日の着眼点
5月31日は東証全体がしっかりと推移しました。引き続き市場の熱量が戻りつつあると思います。スマホゲーム、バイオ、AI、フィンテック関連で循環物色が続きそうです。ひとつ気になるのは5月31日の主要な医薬品株が総じて下げていることです。これがバイオ関連の新興株にどこあまで波及するか、その場合、バイオ以外の新興株が循環して上昇するか見極めたいです。
LIMO編集部