調整局面にあるが、25日線では下値をサポートされる
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は高値圏で小幅にもみ合いながらも、5日移動平均線に下値をサポートされ、週末には終値ベースで24,000円台を回復するなど、安心感がありました。
しかし先週は新型肺炎拡大などの影響で大きな陰線となって下落。その後は一進一退を繰り返しますが、けっきょく5日移動平均線を割り込み、下げて終わりました。1月8日から上昇してきましたが、その調整局面に入っているようにも感じられます。
今後の動きはどうなるでしょうか。先週下落したとはいうものの25日線付近で下げ止まりました。その点では、つるべ落としのように下がるイメージはありません。24日のローソク足は実体が短く下ヒゲが長くなっており、底を打つのではないかという期待も感じられます。
今週、判断するポイントとしてはまずは24,000円を回復できるかどうか。その後、1月17日の高値(24,115円)、12月17日の高値(24,091円)など、直近の上値メドを突破することができれば目線を上に持つことができ、バブル後最高値の、2018年10月2日の高値(24,448円)あたりも視野に入ってきます。
逆に、ここからさらに下がるようだと、下値メドとしては75日線の23,200円付近、目先意識されやすい23,000円、足元の安値である1月8日の22,951円あたりになってきます。75日線を割り込むまでは急落の心配はしなくてもいいでしょう。しばらくは23,000円と24,000円の間でもみ合うことも考えられます。
下原 一晃