日常的に夫から否定的な言葉をかけられることで「本当のことだから」「言われる原因は自分にあるのではないか」などと思うようになり、知らず知らずのうちに傷ついたり自分を価値のない人間のように思ってしまうことがあります。

しかし、実際にその多くは夫によるモラルハラスメントの場合があります。

今回、実際にモラハラにあっている妻たちのエピソードをご紹介します。

悪いことはすべて妻のせい

Kさんの夫は親が厳しい家庭で育ったため、何もかもキッチリしていたい人だそう。いろんなところに気が回る人で、結婚当初から「俺の言うとおりにしていれば家庭はうまくいく」と口癖のようにいっていたそうです。

Kさんはのんびりした性格だったため、夫のいうことが正しいような気持ちになり、できる限り夫の指示に従いながら日常を過ごしていました。

とはいえ、夫の指示は時に理不尽なものもあり、夫の思い通りにならないたびにキツイ言葉をかけられていたそうです。

「ある日、夫から『明日は5時に起こしてくれ』と言われました。普段私は6時に起床していたのですが、赤ちゃんがまだ小さく夜泣きの日に当たると細切れ睡眠になるため、早朝に起きられるか不安がありました。そのため、夫にはもしかしたら起きられないかもしれないので念のため自分でも目覚まし時計をセットして欲しい、とお願いしました。

そして、不安は的中。子供の夜泣きで細切れ睡眠だったため寝坊してしまいました。気が付いたときには5時半を回っており、慌てて夫を起こすと『お前は朝起こすことすらまともにできないのか』と冷たく言われました」

その時は心から夫に謝罪をしたというKさん。とはいえ、夫に目覚まし時計をかける様お願いしてあったはずです。

「夫は目覚まし時計をセットしていませんでした。そのことをあとで聞いたところ『何を甘えたこといってるんだ。自分のミスを俺のせいにするのか』と言われて終わり。私には拒否権はないようです」

対等であるはずの夫婦関係。しかし、こういった夫はいつでも自分が優位に立ち、何か失敗するたびに妻に責任をなすりつける傾向にあるようです。

妻の発言をバカにして聞かない夫

また、妻のいうことに対しいちいち否定するような態度も要注意です。

「うちの夫は、私が意見を持つこと自体気にくわない様子です。ニュースなどを一緒に見ているときについ感想をいうと『お前なんかがわかるような問題じゃないだろ』なんて言われます。確かに、政治や経済のことは全くわかりませんが、テレビの感想くらい自由に言わせて欲しいです」

「子供の小学校の行事について夫に伝えたかったのですが『お前の話はまわりくどいんだよ。プリントがあるならそれを出せ』とあきれた顔で言われました。紙に書いていない話もあるし、当日どうやって動くのか相談したかったのに…。私からお願いされるのを極端に嫌う夫と話しをするのは本当に苦痛です」

「気分屋の夫は、気にくわないことがあるとすぐに無視してきます。先日も私の態度が気にくわなかったらしく、一週間ほど無視されました。子供の手前、空気を変えなければと思い夫に謝罪すると『お前は本質を理解しないでとりあえず謝ればいいと思っている』と言われました」

どのセリフも、妻を大事にしている人の発言とは思えないものばかりです。

威圧的な態度

妻を傷つけているのはなにも発言だけに限ったことではありません。

「うちの夫は私が何かミスをすると必ず舌打ちをします。そのたびに胃がキリキリするし、最近では子供も真似をするようになってしまいました。注意したのですが『だってパパだってするじゃん』といわれて困っています」

「私がミスをしたとき、本当につらいのが夫のため息です。そして、必ずドアをバン!と閉めます。夫の機嫌はだいたいドアの音でわかるので、通常に戻るまでは家の中が本当に暗いです」

家庭の雰囲気を一気に暗くさせる理不尽な態度。子供もいるのであれば、そんな大人げないことはぜひやめてほしいものです。

まとめ

夫からいつでも理不尽に責められることで、そのことに慣れてしまっている妻たち。

繰り返し言われ続けることで「あんな風に怒らせる私が悪い」と思ってしまうといいます。

しかし、共同生活をおくる夫婦は本来平等なはずです。一方に苦手なことがあるのであれば、助け合い一緒に乗り越えていくはずの夫から、一方的に責め続けられる状況は健全とはいえません。

「これ、うちの夫に当てはまっているかも…」と思ったら、悪いのは自分と思わず、我慢し続けることのないよう考えてみてはどうでしょうか。

LIMO編集部