シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「キャンドゥ」を運営するキャンドゥ(2698)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年1月10日に更新されたキャンドゥの2019年12月既存店売上高は、対前年同月比98.8%とマイナス成長になりました。なお、同社の客数及び客単価の内訳は開示されていません。
また全社売上高は100.9%となりプラス成長。既存店と全店で明暗が分かれる形となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は11月決算)。
既存店売上高は2020年11月期マイナス成長からのスタートとなりましたが、10月から3カ月マイナス成長が継続中。また前期はプラス成長月が3月と9月の2カ月に留まっており、今期の巻き返しが期待されます。
一方で全社売上高は11月から2カ月続けてのプラス成長。前期のマイナス成長月は4カ月に留まっており、既存店に比べ健闘しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は、2018年12月25日に1,466円まで下落した後に反転。昨年5月の1,733円が天井となり、その後はおおむね1,600-1,700円間のレンジ相場になっています。
既存店売上高は、2020年11月期もマイナス成長からのスタートとなりました。ただし前期のマイナス月も対前年同月比97-99%台がほとんどであり、プラス成長まであと一歩の状態が続いています。どのタイミングで既存店売上高がプラス成長に転じるのかが注目されます。
参考資料:2019年11月度 月次売上高前年比速報
LIMO編集部