シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年1月7日に更新された壱番屋の2019年12月既存店売上高は、対前年同月比98.9%となりマイナス成長。内訳は客数96.9%、客単価102.0%であり、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーできずにマイナス成長となりました。
また全店売上高も98.9%とマイナス成長になり、既存店・全店ともにマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
今期の既存店売上高はプラス成長6カ月、マイナス成長4カ月という状態です。客単価は全ての月でプラスを維持しているものの、客数はプラス月が3カ月に留まっており客数面で苦戦しています。
また全店売上高もプラス月6カ月・マイナス月4カ月であり、既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年から5,300-5,400円でフタをされた状態でしたが、昨年12月に5,500円に到達。その後も上昇が続き12月26日には6,000円に到達しました。現在は若干下落し、5,800円付近で取引がなされています。
既存店及び全店ともにプラス成長月がマイナス成長月を2カ月上回っていますが、客数のマイナスを背景に不安定な状態が続いています。今後客数の増加を果たし、安定的な成長につなげることができるのかが注目されます。
参考資料:月次情報(2019年12月度)
LIMO編集部