【幼稚園~小学校・低学年】我慢を知る

誕生部プレゼントを選ぶ際に、「これに決める(変更できない)」という点を徹底してみましょう。お友達の話や店頭での華やかなデコレーションに左右され、欲しいものが増えやすくなります。そのため、駄々をこねても「一度決めたらこれで決定」、という約束を厳に守るようにしましょう。この姿勢を祖父母とも共有しておきます。

【小学校・中~高学年】お年玉の使い方を考え、計画を立てる練習を

小学校の中学年以上では、お年玉で何を買うか、貯金箱や預金通帳にいくら入れるのか、手にしたお金で計画を立ててみましょう。おこづかい帳に大きな数字を記入してみるのも貴重な経験です。欲しいものを考えて計画的に使うことができれば大きな自信となります。

また、お子さんが自分で預金口座に入金して通帳の数字を確認するという経験も、貯蓄行動のプラスイメージにつながります。さまざまな選択肢があることをアドバイスしながら試行錯誤できるよう促してあげたいですね。

【中学生・高校生】お金の使い方のルールを守る

お年玉も金額が大きくなる時期でしょう。自己責任として任せてみる方法もありますが、お金の使い道には目と心を配っていきましょう。

また、中・高生になるとなかなか親との約束を守れない場面も増えると思います。家庭での約束事をお年玉とリンクさせる方法も対策として役立つことがあります。場合によってはスマホの利用料金をお年玉から差し引くという厳しい姿勢が必要になるかもしれません。家庭内ルールを考えさせるきっかけにもなりそうです。

【大学生】社会に出る下積みの時期

大学生相当の年齢になれば、お年玉どころではないかもしれません。冬休みはアルバイト等をしているお子さんも多いのではないでしょうか。休暇中は稼ぎ時でもありますので、スケジュール管理をしながら収入を得て、貯金したり計画的に支出したりと楽しい経験ができます。

一人暮らしをしているお子さんの場合は、家計のやりくりにも慣れたころでしょう。家賃や公共料金の支払いの重要性や優先度を自覚できていると思います。大学生の時期は社会に出る準備期間として、お金の厳しさを実体験できる機会です。親は心配ごとがあればすぐ相談に乗れるよう、見守り続けましょう。

さいごに

お金は働くことで得られ、その範囲でしか支出できません。計画的に貯めたり使ったりするには自己コントロールも重要となります。子どもの頃からお金について考えたり体験したりできる環境を通して、子どもの価値観や金融感覚を磨くきっかけを作ってあげたいですね。

LIMO編集部