この記事では、某商社ニューヨークオフィスに勤務するビジネス書大好き人間が、日々通う書店のビジネス書コーナーで感じたことをお話ししていきます。
1年で最も寒い時期になってきました。ニューヨークの1月は雪の降る日も多く、あたり一面銀世界、なんていう光景もよく目にします。オフシーズンといった感じでイベントも少ないのですが、ブロードウェイミュージカルをお得に楽しめる「ブロードウェイウィーク」もあります。興味のある方はぜひこの機会に!
さあ、それでは今月のランキングを見ていきましょう。
バーンズ&ノーブル(BARNES & NOBLE)の12月のビジネス書売れ筋ランキング
※ 順位/タイトル/邦題(翻訳書がないものは編集部で独自に訳した仮題)/著者
1.Blowout: Corrupted Democracy, Rogue State Russia, and the Richest, Most Destructive Industry on Earth/(仮題)破裂:腐敗した民主主義、ならず者国家ロシア、地球上で最もリッチで破壊的な産業/著:レイチェル・マドー
2.One Day at Disney: Meet the People Who Make the Magic Across the Globe/(仮題)ディズニーの1日:世界中に魔法をかける人たちに会おう/著:ブルース・スティール
3.Rich Dad Poor Dad: What the Rich Teach Their Kids about Money That the Poor and Middle Class Do Not!/(邦題)金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学(筑摩書房)/著:ロバート・キヨサキ
4.Who Moved My Cheese?: An Amazing Way to Deal with Change in Your Work and in Your Life/(邦題)チーズはどこへ消えた?(扶桑社)/著:スペンサー・ジョンソン
5.How to Win Friends and Influence People (Special Anniversary Edition)/(邦題)人を動かす(創元社)/著:デール・カーネギー
6.Radical Focus: Achieving Your Most Important Goals with Objectives and Key Results/(仮題)ラディカル・フォーカス:OKRを用いて重要な目標を達成する/著:クリスティーナ・ウォドキー
7.The 7 Habits of Highly Effective People: 25th Anniversary Edition/(邦題)完訳 7つの習慣 25周年記念版(キングベアー出版)/著:スティーブン・R・コヴィー
8.Catch and Kill: Lies, Spies, and a Conspiracy to Protect Predators/(仮題)キャッチ・アンド・キル:嘘、スパイ、そして略奪者を守る陰謀/著:ローナン・ファロー
9.Go Like Hell: Ford, Ferrari, and Their Battle for Speed and Glory at Le Mans/(仮題)地獄のように行け:フォード、フェラーリ、そして彼らのル・マンでの速さと栄光の戦い/著:A・J・ベイム
10.Outliers: The Story of Success/(邦題)天才! 成功する人々の法則(講談社)/著:マルコム・グラッドウェル
「正しいお金との向き合い方」を知る名著
まずは、3位にランクインした『Rich Dad Poor Dad』です。
言わずと知れたベストセラーで、邦訳版の『金持ち父さん貧乏父さん』をお読みになった方も多いのではないでしょうか。高学歴なのに収入が不安定な父親と、13歳のときに学校を中退した億万長者の父親、そんな真逆な二人の父親から「正しいお金との向き合い方」を学ぶことができます。
ほかにもランクインしたベストセラー2冊
続いてご紹介するのは、7位の『The 7 Habits of Highly Effective People』です。
こちらも名著の一つで、邦訳版は『7つの習慣』ですね。なんと日本国内だけでも220万部も売れています。この本では、会社、家庭、そして個人、人生のあらゆる場面において重要かつ普遍的な人生哲学が解説されています。お読みになる際は、さらっと流し読みするのではなく、著者の文章とじっくり対話しながら読み進めることをオススメします。
最後に紹介するのは、10位の『Outliers』です。
この本も邦訳版が刊行されており、タイトルは『天才! 成功する人々の法則』です。邦訳タイトルからもわかるように、成功している人としていない人の違いから法則を見出し解説してくれています。この本では著者独自のフレームワークがたくさん紹介されており、普遍的な内容を少し違った視点から学ぶことができる1冊です。
まとめにかえて
今月は、邦訳版も刊行されているベストセラー3冊をご紹介しました。
ランキングではほかにも邦訳された名著がTOP10に入っているので、新年のスタートの前に一度「原点回帰」しようかなと考えている方はぜひチェックしてみてください。
それでは、次回のランキングをお楽しみに!
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