義両親たちが孫の子育てに口を出してくるのは何故なのでしょうか?一つは、「自分がしてきた子育ての成功体験が忘れられない」というパターン。「息子がこんなにいい子に育ったのだから、私の子育ては正しかった」という自信を持っているために、孫も良い方向に導いてあげようと口やら手が出てしまうようです。

そこで「おっぱいには栄養がないから早く卒乳すべき」や「一人っ子なんてかわいそう、きょうだいは多ければ多いほど良い」など、自分が現役で子育てをしていたときの考え方を持ち出してくるので、ママたちは「一体いつの時代の話をしているの!?」とストレスが溜まってしまうのでしょう。

もう一つは、「自分が子供にできなかったこと・してあげたかったことを孫でリベンジしようとしている」パターン。「こんな風に育ててみたかった、あれもこれも買ってあげたかった」という、いわば自分の子育てへの後悔を晴らすべく、孫たちに干渉してくるのです。

子供たち自身や家族で決断していけるように、ハッキリと意思を示そう

義両親たちが「良かれと思って」意見していたとしても、あくまでも子育ての主役は自分たち家族です。もちろん子育ての先輩としてアドバイスをもらえることは有難いことですが、あれこれ言ってくる声にいちいち心を割きすぎるのもあまり良くないでしょう。この先、子供が自分自身で選び取って決断すべきことまで先んじて決められてしまったり、自分たち夫婦が子供のためを思って考えているしつけや教育方針が揺らいでしまったりすることは望ましくありません。

とはいえ、「あまり子供のことで口を出さないでほしい」と義両親へ直接意見するのは難しい人が多いかと思います。そんなときは、夫の口からしっかりと家族の方針を示してもらいましょう。嫁から言われると納得できないことでも、自分の息子が言うなら…と耳を貸す人も少なくないはずです。

また、その場ではあくまでも義両親に話を合わせておいて、大切な事柄についてはそれに一切左右されずに自分たちで決める、という手もあります。要は「話を上手く流す」という方法で、日常的に義両親とある程度の距離を置ける人ならこれも良いでしょう。

子育てに関して、身内とはいえ外野的なポジションの義両親たち。孫を想うあまりついつい口を出したくなる気持ちもわからなくはないですが、家族のことに関する決定権はあくまでも自分たちのものです。あまり振り回されることなく、上手に付き合っていけたらいいですね。

LIMO編集部