「ご近所やSNSでつながっている友人から『本当に素敵なパパね』といわれるたびに腹が立ちます。夫はもともと承認欲求が強く、自分がやったことは無駄なく世間から認められたいタイプ。そのため、お出かけや知り合いにたくさん会える『映え』のするものは率先して行います。逆に言うと、映えのするものにしか興味がないというか…。お出かけするにしたって、出発5分前まではパジャマでスマホをいじっているだけで準備はすべて私。

しかも、お出かけしてもイイネがたくさんつくともう育児には興味がなくなり早々に帰宅したがります。帰宅後は子供よりも先に寝るという、もはやイクメンなんて言葉とは一番遠いのではないかと思うような醜態にイライラが募る一方です。育児はもっと地味でコツコツすることこそ本質だと思います!」

なんと、Sさんのご主人は「見えるところだけイクメン」だったのです。男性は家事や育児の目立つ部分をやりたがる、とよく言われますがどうやら典型的なそのタイプのようですね。

まだまだ他人事の男性たち

こうした間違ったイクメンが増殖する一方、日本にはまだまだ「自分は育児なんて関係ない」と考えている男性が存在します。それは「たくさん稼いで妻を楽させてやっている」と思っている高収入の夫たち。彼らの妻はセレブ妻などと分類され、働く必要のない裕福な妻としてかつては憧れの存在でした。