妻も、せっかく夫が家事をしてくれているのに、あれこれ指図したくないと思いつつ、自分の思い通りに家事を進めたいので「それは違う、こういう風にやってほしい!」とつい言いたくなり、ストレスが溜まってしまうのです。そして妻は、「精神的に疲れてしまうくらいであれば、身体的に疲れた方がまだマシだ」と感じています。

実はこのストレスの背景には、日頃から妻が夫に対して「あなたはズルい」という感情をもっていることが影響しています。特にまだ小さな子どもの育児をしながら働いている妻は、仕事のことも考え、子どもを保育園に迎えに行く時間のことも考え、さらにその後に買い物をして食事を作ることなどで頭がいっぱいです。そのため、仕事に没頭できている夫が羨ましくて仕方がないのです。

「俺は家事が苦手だ」「俺が家事をすると、妻の機嫌が悪くなる」と思い当たるところがある場合は、気をつけた方がいいでしょう。夫も残業せずに保育園のお迎えなどに行くことができれば理想ですが、難しいようであれば、せめて休みの日は子育てに積極的に参加しましょう。休日に子どもを公園に連れて出かけるだけでも、妻は家事をのんびりとひとりでできるので、非常に嬉しいことなんですよ。

「ありがとう」のコミュニケーションを忘れずに

夫も妻も、双方がストレスや不公平感をもたずに暮らせることが1番です。そこで大活躍するコミュニケーション方法が「ありがとう」と伝えることです。「いつもこうして家事をしてくれてありがとうね」この一言があるのとないのとでは、大きく違います。実際にどこまで家事を分担するかなどはまた別に話し合いの場を設けるとして、まずは「ありがとう」のコミュニケーションから始めてみませんか。

LIMO編集部