また、公園や緑が多いうえに、日本で初めてマンション共有部などのエネルギー源に水素が供給されるという、次世代の環境に配慮した試みも予定されています。3方向を東京湾で囲まれていて、目の前にはレインボブリッジを望む絶景エリアとしても注目です。
懸念されるのは交通アクセスです。新橋・銀座や東京駅にも近いエリアではありますが、最寄り駅は大江戸線・勝どき駅で、徒歩15分以上かかります。そこで期待したいのがBRTです。専用レーンを走行するため渋滞の心配がないバスで、虎ノ門・新橋・勝どき・晴海・有明・豊洲などを結びます。2020年からプレ運行が開始される予定で、本数や所要時間、輸送能力など不確定要素はあるものの、現状よりも利便性が上がるのは確実です。
出典:東京都都市整備局
「晴海フラッグ」以外にも晴海2丁目の「ザ・パークハウス 晴海タワーズ クロノレジデンス/ティアロレジデンス」や「パークタワー晴海」も注目です。
左奥が建設中の晴海フラッグ、左からザ・パークハウス 晴海タワーズ クロノレジデンス、同 ティアロレジデンス、パークタワー晴海の順になっています。
晴海児童館や晴海こども園、晴海臨海公園などと隣接していることもあり、子育て世代に特に人気のマンションです。これらのマンションの目の前がBRTのターミナルになります。また、各マンションのエントランスから有楽町線・月島駅や銀座4丁目までシャトルバスが運行されていて住民の方々からも支持されています。また、周辺の歩道に関しても歩行者用レーンと自転車用レーンに仕切る工事が着手されています。
さらに、「晴海フラッグ」との間に位置する晴海4丁目には新たに、こども園や図書館、特別出張所などの公共施設が完成する予定です。そのほかにも、晴海2丁目には「晴海フラッグ」と「パークタワー晴海」のモデルルームがありますが、これらの販売が終了した後、どのように生まれ変わるのか、今後の動向から目が離せません。
4つの会場を誇る「有明」
東京五輪で使用される42の競技会場のうち「有明アリーナ」「有明体操競技場」「有明アーバンスポーツパーク」「有明テニスの森」と、4つが有明に集中します。そのため、晴海同様に会場の建設と環境の整備が急ピッチで行われています。しかも、これらの施設は大会後も「有明レガシーエリア」として、スポーツやイベントで賑わう街づくりを目指しています。