壮太さんの態度が急変したのは結婚してからです。
これまで「果歩」と名前で呼んでいたにも関わらず、「ブス」や「ババア」と呼ぶようになりました。

最初は冗談交じりの雰囲気だったのですが、だんだん普通に呼ぶようになっていったそうです。
その後、「お前は社会では何もできない」「お前の仕事なんて、俺なら3日で覚えられる」などと、仕事に関する暴言も始まったそうです。

果歩さんは当初こそ怒りの感情を持っていたそうですが、次第に自分への暴言は普通になり、何も感じなくなっていったとのことでした。

「まさか、壮太さんがそんな暴言を吐くような人間だったなんて…」

僕はその状況が飲み込めませんでした。すると果歩さんが『私もそう思う』と。

『私も同じように「やさしい人」だと思ってたんだよね…』とポツリ。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。

「顔は妥協すべきじゃなかった」真意とは

壮太さんの自宅での振る舞いはみるみる悪化しました。
妊娠中も「動きがのろい」「たらたらしてんじゃねえよ」と暴言を吐き、子どもが大きくなり、スマートフォン(スマホ)ゲームをする壮太さんに絡むと「死ね」と吐き捨てる始末。

果歩さんは自分への暴言は無視できても、子どもへの暴言は見逃せないと抵抗しますが、そうすると「クソババア、死ね!」と怒りはさらにヒートアップ。手が付けられません。

ちなみに、そのスマホゲームも課金額は1カ月最大30万円と金銭感覚もおかしかったのです。収入を一切明かさないので、その事実も離婚直前に発覚したのだそうです。

壮太さんの稼ぎはゲームに消えるので、生活費は果歩さんの稼ぎからまかなうしかありません。お金の問題は、果歩さんにとって離婚を決断させる決定打となりました。

内面を重視したから、外見を妥協して結婚相手を選んだのに、結局内面が原因で別れるなんて。何やってるんだろうね私』

果歩さんはそう言って笑いました。

『私、しばらく男性と付き合ったりなんてしたいと思わないんだけど、次に誰かと付き合うなら、顔だけは妥協しないでおこうって思うんだよね』

だって、どんなことがあっても顔だけは変わらないじゃん。せめてイケメンじゃないとね

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