「安いものしか買ってないのになぜ赤字なんだろう…と思っていたところ、まさにこの考えが赤字の原因であると分かりました。『安いから』という理由で不要な服や食べきれないほどの食材を買っていたのが、結局ムダづかいになっていたのです。今では、値段ではなく『必要かどうか』という基準で選ぶようにしています」
「家計簿を見直したところ、実際の収支と微妙に差があることが判明しました。詳しく分析すると、本来なら食費やレジャー費に充てるべき出費を計上し忘れていたのです。その後はレシートを必ず受け取る癖をつけ、使途不明金を発生させないように気を付けています。レシートのない自動販売機の使いすぎに気づくこともできましたよ」
「夫婦で家計状況をチェックしたところ、娯楽費が多すぎると気が付きました。どうやら、収入に見合っていないほどお金を費やしていたようです。最近ではお弁当を持参してピクニックに出かけたり、家でゆっくり過ごしたりと、収入に適した生活スタイルを意識しています」
「ストレス発散法が『買い物』『アルコールやタバコなどの嗜好品』になっていると、気分の上がり下がりで支出が変動してしまいます。『お金を使うこと』以外でのストレス発散法も見つけておくべきだと思います。軽い運動なら家でできますし、映画や音楽の鑑賞はストレスが溜まっていたとしても、そんなに回数は増えません。また、ストレスが溜まりすぎることで爆発してしまうので、意識的に気分転換の時間を持つと良いと思います」
「セール品を買っている」「家計簿では黒字」と安心していたのに、実際には赤字だった…というケースも少なくありません。本当に節約になっているのか、隠れた出費はないかなど、一度状況を確認しておくといいでしょう。切符代や自販機のジュース代など、レシートが出ない出費にも要注意です。
黒字状態を保つには
赤字生活から脱却した後は、そのまま黒字の状態を保っておきましょう。ポイントは先に予算を決めておき、こまめに状況を振り返りつつ出費をコントロールすること。その実践例を聞いてみましょう。
「食費や娯楽費の予算を決め、その範囲内で楽しむようにしています。『今月はいいペースだ』『そろそろ予算を超えそうだからセーブしよう』と節約意識が高まるので、うまく黒字を維持できていますよ」
「ちょっとした油断による浪費を防ぐため、財布を毎日チェックするようにしています。『今日は使い過ぎたから明日は気をつけよう』『この買い物はムダづかいだった』という発見に繋がっています」
「スケジュール帳に1日ごとの出費を記入しておき、後で振り返るのがおすすめです。『週末に浪費しやすい』『飲み会の日はタクシー代や2次会代もかさんでいる』と気づくことができますよ」
もっと貯金できる状態にするには
黒字の状態を維持できるようになったら、より貯金を増やす取り組みを始めるのもいいですね。具体的には、次のような方法が挙げられます。
・目標の貯金額と期限を設定しておく
・先取り貯金をして貯めるべきお金を確保しておく
・フリーランスとして副業を始める
・奨学金やローンの返済スケジュールを見直す
ここで大切なのは、支出を減らす以外の目線をもつこと。収入を増やす、先に貯金して余ったお金でやりくりする、負債の状況を整理するなど、一歩踏み込んで考えてみてください。次第に、お金を貯める流れが掴めてくるはずですよ。
まとめ
たとえ赤字になってしまっても、その原因を改善して黒字に戻すことは十分可能です。「やってしまった!」と気づいたら、家計簿の見直しや普段の買い物を見直してみましょう。項目ごとの予算や明確な貯金の目標が決まっていると、赤字から黒字に戻す、さらに貯金を増やすというステップを歩みやすくなりますよ。
LIMO編集部