4. 【12月の支給の前に】手取りの見込みと、使い道の順番を決めておく

ボーナスの使い道は、受け取ってから考えると、つい目の前の買い物に回りやすいものです。支給の前に、手取りの見込みと使い道の順番を決めておくと、迷いにくくなります。

勤め先の業績や評価によって、ボーナスの金額は年ごとに変わります。前の年と同じ金額が出ると決めて使い道を決めるのではなく、明細が届いてから見直す余地を残しておくと安心です。

4.1 額面と手取りの差を、明細で確かめる

ボーナスからも、社会保険料や所得税が差し引かれます。去年の冬のボーナスの明細があれば、額面と振り込まれた金額の差を見ておくと、今年の手取りの見込みを立てやすくなるでしょう。

「思っていたより少なかった」と感じるのは、額面の金額で予定を立てていたときかもしれません。使い道は、手取りの見込みをもとに考えるのが基本です。

4.2 使い道は「先に分ける」から考える

先に分けた分は、あとから使い道を考えるよりも残りやすいものです。まず、貯蓄や来年の大きな支出に回す分を先に分けておき、残りを冬の出費や楽しみに使う、という順番で考えてみましょう。年末年始は帰省や行事、冬の光熱費など、出費が重なりやすい時期です。

分ける割合に決まりはありません。わが家の貯蓄の状況や、来年に予定しているお金の使い道によって、ちょうどよい割合は変わってきます。

取り分けた分は、ふだん使う口座とは別の口座に移しておくと、うっかり使ってしまうことを防ぐ手がかりになります。「何に使うためのお金か」をメモに残しておくのもよいでしょう。

4.3 年末から春までの出費を書き出しておく

ボーナスの使い道を考えるときは、年末年始の帰省や行事、冬の光熱費のほか、春の進学や引っ越しの準備など、これから数か月の出費を書き出しておくと見通しを立てやすくなります。

自動車の保険料や固定資産税のように、年に一度まとめて払うお金も忘れやすいものです。支払いの月がわかっているものは、ボーナスの中から先に取り分けておくと、あとで家計があわてずにすみます。

ボーナスの支給がない方や、金額が少なかった方もいるでしょう。その場合は、毎月の家計から少しずつ取り分けておく形で、年末の出費に備えておくのもひとつの方法です。

5. まとめにかえて

令和7年の年末賞与は、賞与を支給した事業所で働く人の1人平均で42万4889円でした。産業ごとの金額は、働き方などの違いも含んだ数字として見ておきたいところです。

賞与を支給した事業所は76.5%で、全事業所でならすと1人平均は36万7529円でした。平均の金額は、あくまでひとつの目安です。

冬のボーナスの金額は、勤め先の規模や産業、その年の業績によっても変わります。平均と比べた多い少ないにとらわれすぎず、わが家の明細の手取りから考えることが大切です。

12月の支給の前に、手取りの見込みと使い道の順番を家族で話しておくと、ボーナスを来年の家計にもつなげやすくなるでしょう。わが家のこれからのお金の流れを考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子