「冬のボーナス、ほかの会社はどれくらい出ているのだろう」「うちの金額は多いほうなのか、少ないほうなのか」――12月の支給日が近づくと、そんな疑問が浮かぶ方も多いかもしれません。同僚とは話しにくい話題だけに、なおさら気になるものです。
厚生労働省は毎月勤労統計調査の特別集計として、年末賞与の1人あたりの平均の金額を公表しています。最新の令和7年(2025年)年末賞与の結果は、2026年4月8日に公表されました。対象は、常用労働者5人以上の事業所です。
ここでの賞与の金額は、所得税や社会保険料などを差し引く前の金額です。口座に振り込まれる金額とは違うので、手取りとは分けて読みたいところです。
本記事では、冬のボーナスにあたる年末賞与の平均の金額を、産業別の一覧表で紹介します。数字は平均なので、わが家の明細と並べるときのひとつの目安として見てみてください。前年からの変化や、支給の広がりもあわせて確かめていきます。
記事の後半では、年末賞与の前年比の推移と、12月の支給の前に考えておきたい使い道の決め方も取り上げます。
1. 【冬のボーナスの金額一覧表】年末賞与は1人平均42万4889円、前年より2.8%増
令和7年の年末賞与は、賞与を支給した事業所で働く人の1人あたり平均で42万4889円でした。前年の41万3277円から2.8%増えています。
この平均には、賞与を支給した事業所で働きながら、賞与を受け取っていない人も含まれています。事業所規模30人以上に限ると、平均は49万695円でした。
1.1 【一覧表】産業別の冬のボーナスの金額一覧表(令和7年年末賞与)
- 鉱業、採石業等:61万9457円
- 建設業:56万4364円
- 製造業:57万1854円
- 電気・ガス業:94万1438円
- 情報通信業:74万6758円
- 運輸業、郵便業:39万665円
- 卸売業、小売業:36万4408円
- 金融業、保険業:67万1180円
- 不動産・物品賃貸業:57万2296円
- 学術研究等:63万569円
- 飲食サービス業等:9万551円
- 生活関連サービス等:19万4018円
- 教育、学習支援業:61万1400円
- 医療、福祉:31万4546円
- 複合サービス事業:51万2750円
- その他のサービス業:25万3436円
産業全体で見ると42万4889円、前年比2.8%増です。産業ごとの金額は、上の一覧のとおりです。
産業別の年末賞与の1人平均の金額(令和7年・事業所規模5人以上)1/2
出所:厚生労働省「毎月勤労統計調査 2026(令和8)年2月分結果速報」≪特別集計≫令和7年年末賞与(一人平均)をもとにLIMO編集部作成
産業によって、働く人の年齢や働き方、パートタイムで働く人の多さなども違います。産業ごとの金額には、こうした働き方の違いも含まれていると考えられます。
1.2 前年より増えた産業と、減った産業
前年比では、電気・ガス業が0.2%減、運輸業、郵便業が2.0%減、卸売業、小売業が2.5%減でした。同じ産業でも、勤め先の業績や規模によって金額は変わるため、前年比は業界全体の流れとして受け止めておきたいところです。