4. 【受験から入学までのお金】年末から春は、出費の時期を書き出しておく

受験の前後は、塾の冬期講習や受験料、入学の準備など、まとまった支払いが続きやすい時期です。毎年かかるお金ではないため、ふだんの家計の予定からは抜けやすいかもしれません。塾に通うかどうかでも、この時期の出費は大きく変わってきます。

12月は児童手当の支給月で、中学生1人なら10月分と11月分の2万円が届きます(第3子以降でない場合・筆者の計算)。手当の振込とあわせて、年末から春までの出費を書き出してみるとよいでしょう。

4.1 支払いの月と金額を、カレンダーに並べる

まず、受験料や入学金、制服代など、これから払う予定のお金を書き出します。次に、それぞれをいつ払うのかを月ごとに並べてみましょう。書き出した表を家族の目に入る場所に貼っておくと、支払いの忘れも防ぎやすくなります。

受験料や入学金は、支払いの期限が短いこともあります。収入が入る月と支払いの月がずれることもあるので、貯蓄のどこから出すのかもあわせて考えておくと安心です。

公立では、1年生より3年生のほうが学習塾費は多くなっていました。入学の年だけでなく、3年間のどこで出費が増えそうかも、同じように書き込んでおくとよいでしょう。

4.2 予定外の出費にも、少し余裕を持たせる

ただ、受験の時期は、予定どおりにいかないこともあります。追加の講習や、合格したあとに必要になる物など、思っていなかった支払いが出ることもあるでしょう。

書き出した金額に少し上乗せしておくと、あわてずに対応しやすくなります。手当や貯蓄のどこから出すのかを家族で決めておくと、受験の前後も落ち着いて過ごせそうです。

振込日は、市区町村からの通知や案内で確かめておくと安心です。

5. まとめにかえて

中学校で1年間にかかる学習費の平均は、公立で54万2450円、私立で156万359円でした(令和5年度)。公立は学校外活動費、私立は学校教育費が大きな割合を占めています。

学年別に見ると、公立は3年生、私立は1年生の学習費がいちばん多くなっていました。12月には、中学生1人につき2万円の児童手当も振り込まれます。

平均の金額は、あくまで目安です。わが家の場合にあてはめて、どの時期にどれくらいかかりそうかを書き出してみると、数字が身近に感じられるでしょう。

学年によっても出費の大きさは変わります。受験の前のこの時期に、これからの3年間の流れを家族で話し合いながら、わが家に合った進路と家計の準備を考えてみてはいかがでしょうか。公立と私立のどちらを選ぶにしても、3年間のお金の流れを知っておくことが、家計の安心につながるでしょう。

参考資料

宮野 茉莉子