「私立に入ったら、学費はいくらかかるのだろう」「公立なら、そこまでお金はかからないはず」――中学受験の本番を前に、そんな思いを抱いている方もいるのではないでしょうか。
年が明けると、受験の本番を迎える地域もあります。中学校の3年間は、学校に払うお金に加えて、部活動や塾など学校の外での出費も増えやすい時期です。
文部科学省の「子供の学習費調査」は、子ども1人あたりに1年間でかかる学習費を、学校教育費、学校給食費、学校外活動費に分けてまとめています。最新の令和5年度の結果は、令和8年1月に一部の数値が訂正されました。本記事では訂正後の数値を使っています。
じつは、公立と私立の差を中身まで見ていくと、意外な面も見えてくるようです。
本記事では、中学校の公立と私立の学習費を一覧表で紹介します。金額はあくまで平均なので、わが家の予定と並べるときの目安として読んでみてください。
記事の後半では、学年ごとの学習費や、私立中学校の学校教育費の中身、12月に振り込まれる児童手当についても取り上げます。
1. 【中学校の学習費一覧表】公立は年54万2450円、私立は年156万359円
まずは、学習費の全体からみていきましょう。
令和5年度の中学校の学習費総額は、公立が54万2450円、私立が156万359円でした。私立は公立の2.9倍です。
1.1 【一覧表】中学校の学習費一覧表(令和5年度・子ども1人あたり1年間の金額)
- 学習費総額:公立54万2450円、私立156万359円
- 学校教育費:公立15万761円、私立112万8061円
- 学校給食費:公立3万5671円、私立9317円
- 学校外活動費:公立35万6018円、私立42万2981円
1.2 公立は学校外活動費、私立は学校教育費の割合が大きい
学習費総額に占める割合を見ると、公立では学校外活動費が65.6%を占めています。塾や習い事などにかけるお金です。私立では、授業料などの学校教育費が72.3%でした。
学校教育費は、公立が15万761円、私立が112万8061円です。私立中学校では、授業料などの学校に払うお金が学習費の大部分を占めていると考えられます。
学校外活動費だけを比べると、公立が35万6018円、私立が42万2981円で、私立は公立の1.2倍です。学習費総額の2.9倍と比べると、差は小さくなります。
どちらに進んでも、塾や習い事など学校の外でかかるお金は、家計の中で見込んでおく必要がありそうです。
学校給食費は公立が3万5671円、私立が9317円でした。毎日の昼食をどうするかによっても、家庭で用意するお金は変わってきます。お弁当を用意する場合は、その分の食費も家計に見込んでおくとよいでしょう。
「受験するかどうか、まだ決めきれない」という方もいるでしょう。学習費は、学校を選ぶときの数字の一つの要素にすぎません。
中学校の3年間に何にどれだけかかりそうかを先に書き出しておくと、受験の前でも落ち着いて家計の見通しを立てやすくなるでしょう。