食料品の値上げが続き、毎月のやりくりが以前より苦しいと感じている人もいるかもしれません。帝国データバンクの「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年10月30日公表)によると、2026年11月の飲食料品の値上げは1477品目でした。
2026年に値上げが判明した品目は2万327品目にのぼり、年間で2万品目を超えるのは2年続けてのことです。食費のように毎日かかるお金の値上がりは、家計にじわじわと響きます。支出が増えると、貯蓄に回せるお金は少なくなりがちでしょう。
ほかの家庭がどのくらい貯蓄をしているのか、気になる人もいるでしょう。貯蓄額は家庭ごとの差が大きいので、平均だけでなく、分布や中央値もあわせて見ておくと、わが家の位置がつかみやすくなります。
本記事では、2025年の家計調査(貯蓄・負債編)をもとに、二人以上の世帯の貯蓄額の分布を一覧表で確かめます。
記事の後半では、勤労者世帯の貯蓄や、貯蓄が4000万円以上ある世帯の年間収入、冬のボーナスの時期の貯蓄の考え方、無理なく貯蓄を続ける方法も紹介します。
1. 【平均貯蓄額一覧表】二人以上の世帯の平均は2059万円、貯蓄保有世帯の中央値は1264万円
家計調査報告(貯蓄・負債編)によると、2025年の二人以上の世帯の1世帯あたりの貯蓄現在高(平均値)は2059万円でした。前年に比べて75万円増え、7年連続の増加です。
貯蓄のある世帯を金額の少ない順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる世帯の貯蓄現在高(貯蓄保有世帯の中央値)は1264万円です。貯蓄が「0」の世帯も含めた中央値(参考値)は1167万円でした。
1.1 【一覧表】貯蓄現在高階級別の世帯の割合一覧表(二人以上の世帯・2025年)
- 100万円未満:10.1%
- 100〜200万円未満:5.4%
- 200〜300万円未満:4.8%
- 300〜400万円未満:3.8%
- 400〜500万円未満:4.1%
- 500〜600万円未満:4.2%
- 600〜700万円未満:3.4%
- 700〜800万円未満:3.3%
- 800〜900万円未満:3.1%
- 900〜1000万円未満:2.5%
- 1000〜1200万円未満:5.8%
- 1200〜1400万円未満:4.3%
- 1400〜1600万円未満:4.3%
- 1600〜1800万円未満:3.1%
- 1800〜2000万円未満:3.1%
- 2000〜2500万円未満:7.0%
- 2500〜3000万円未満:5.2%
- 3000〜4000万円未満:7.5%
- 4000万円以上:15.2%
1.2 平均値に届かない世帯は66.1%
平均値の2059万円に届かない世帯は66.1%で、およそ3分の2にあたります。貯蓄の少ない階級に偏った分布になっている一方で、4000万円以上の世帯も15.2%ありました。
平均の金額だけを見ると焦ってしまうかもしれませんが、分布を見ると、貯蓄の金額は家庭によって大きく違うことが分かります。人と比べるより、わが家の目標に向けて少しずつ積み上げていくことが大切です。まずは今の貯蓄額を書き出し、一覧表のどのあたりにいるのかを確かめてみてください。