2. 【公的年金の仕組み】1階は国民年金、2階は厚生年金
日本年金機構によれば、公的年金は2階建ての構造です。1階は20歳以上60歳未満のすべての人が入る国民年金(基礎年金)、2階は会社員・公務員の人が入る厚生年金保険です。
2.1 老齢基礎年金と老齢厚生年金は、どちらも65歳から
老齢基礎年金は、保険料を納めた期間や免除された期間などを合わせた受給資格期間が10年以上あれば、65歳から受け取れます。厚生年金の加入期間がある人は、その上乗せとして老齢厚生年金も65歳から受け取れます。
受け取り始める時期を早める「繰上げ受給」を選ぶと年金は減り、遅らせる「繰下げ受給」を選ぶと年金は増えます。
会社勤めが長かったのか、自営業の期間が長かったのかによって、受け取る年金の組み合わせは変わってきます。一覧表の平均の裏には、一人ひとりの働き方の違いがあることも覚えておきたいところです。制度の全体像をつかんでおくと、届く書類の意味も読み取りやすくなるでしょう。
夫婦それぞれがどの制度にどれだけ入っていたかを一度確かめておくと、これから受け取る年金の見通しも立てやすくなるでしょう。
3. 【65歳以上の高齢者世帯の生活費】支出の内訳も一覧表で見る
総務省統計局「家計調査結果」では、65歳以上の夫婦のみの無職世帯について、1か月の支出の内訳もまとめられています。2025年平均の消費支出は月26万3979円でした。
3.1 【一覧表】65歳以上の夫婦のみの無職世帯の1か月の支出の内訳一覧表(2025年)
- 食料:月7万8964円
- 住居:月1万7739円
- 光熱・水道:月2万3540円
- 家具・家事用品:月1万1237円
- 被服及び履物:月5354円
- 保健医療:月1万7941円
- 交通・通信:月3万1325円
- 教養娯楽:月2万6538円
- その他の消費支出:月5万1341円
3.2 費目ごとに分けると、見直しやすいお金が見えてくる
食費や光熱費のように毎月かかるお金と、交際費のように付き合いで増えたり減ったりするお金とでは、見直し方も違ってきます。わが家の支出をこの費目に分けてみると、どこにお金を使っているのかが見えやすくなるでしょう。費目ごとの金額は、わが家の家計簿と並べるときの物差しにもなります。
年齢を重ねると、通院や薬の費用が増えたり、車を手放して交通費の形が変わったりと、お金の使い道も少しずつ変わっていくでしょう。今の支出だけでなく、これから増えそうな費目も考えておきたいところです。
4. 【年明けに届く源泉徴収票】1年分の年金の金額と、差し引かれた税金がわかる書類
年が明けると、年金を受け取っている人のもとには「公的年金等の源泉徴収票」が届きます。1年間に支払われた年金の金額や、源泉徴収された所得税の金額などが書かれた書類です。
日本年金機構によると、令和7年分の源泉徴収票のはがきは、令和8年1月8日から15日にかけて順次送られました。届いたら、年金の金額と差し引かれた税金の欄に目を通し、前の年のものと並べておくと変化に気づきやすくなります。