3. 成長投資枠でおすすめの『投資信託』は?

成長投資枠で投資できる商品として多くの人が検討するのが投資信託です。実際に銘柄を選ぶ際には、以下のポイントを確かめておきましょう。

  • 信託報酬の水準:保有中に継続してかかるコストのため、できる限り低いものを選ぶ。
  • 運用方針:指数に連動するインデックス型か、指数を上回ることを目指すアクティブ型かを確認する。
  • 純資産総額と運用実績:ファンドの規模やこれまでの分配金の有無、再投資方針などを確認する。

代表的な投資信託の方向性は、以下のように整理できます。

方針 代表的な指数 特徴
全世界株 MSCI ACWI 先進国+新興国を広く分散
日本株 TOPIX、日経平均株価 日本企業へ投資するため、日本市場の影響を受けやすい
米国株 S&P500、NASDAQ100 米国企業への投資比率が高く、米国市場の影響を受けやすい
先進国株 MSCI World 先進国に投資
バランス型 複数資産の合成指数など 株式、債券、REITなど複数資産に分散する
高配当株 各種高配当指数 配当によるインカム重視

運用の目的や投資期間、取れるリスクに応じて、自分に合った商品を選ぶのが望ましいです。

なお、成長投資枠では「整理・監理銘柄」のほか、「信託期間20年未満」「毎月分配型」の投資信託や、デリバティブ取引を用いた一定の投資信託などは対象外となっています。あくまでも長期目線で投資をするための制度設計がされているといえます。

4. 成長投資枠で買える株とは?高配当株の選び方

成長投資枠では、国内・外国の上場株式にも投資できます。そのため、高配当株に投資して定期的に配当金を受け取りたい場合などに活用できます。

個別株は投資信託に比べて、特定の企業の業績や株価変動の影響を受けやすい商品です。そのため、個別株を選ぶ際は個別企業の分析が重要になります。個別株投資をする際は、主に以下の項目などについて確認・整理しておきましょう。

確認項目 見るポイント
売上高や利益の推移など 単年だけでなく複数年の推移傾向
財務状況 自己資本比率、キャッシュフローなど
配当方針 配当利回り、減配・無配の可能性、過去の配当推移など
事業内容 事業リスクや収益源など

たとえば、配当利回り4%の高配当株を100万円分保有すれば、年間の配当は「100万円 × 4% = 4万円」です。配当金の受取方法として「株式数比例配分方式」を選択していた場合には、成長投資枠で受け取る配当は非課税です。

課税口座では、所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%の合計20.315%が源泉徴収されるため、NISA口座のほうが手元に残る利益が大きくなります。

ただし、配当利回りが高い銘柄は、株価下落により利回りが高く見えている場合や、業績悪化により将来の配当が減る場合があります。利回りだけで判断せず、企業の業績や財務状況などもあわせて確認するようにしましょう。