1.2 年間収入には、年金や給付金の受取金も含まれる

表の年間収入は、勤め先からの収入や事業による収入のほか、年金や給付金の受取金など、ふだんの暮らしの中で入ってくる収入をまとめたものです。退職金や、財産を売って得たお金、相続で受け取った預貯金のような一時的な収入は含まれていません。

高齢者のいる世帯では、働いて得る収入と年金が合わさっている世帯もあれば、年金が中心の世帯もあるでしょう。年間収入の金額だけでなく、その中身が家庭によって違うことも、数字を読むときに意識しておきたいところです。

わが家の1年間の収入を書き出すときは、年金の振込額と、働いて得た収入を分けて並べてみると、中身の違いがつかみやすくなるでしょう。

1.3 平均の数字と集計した世帯数

第6-86表に中央値の行はないので、ここで紹介する金額はすべて平均です。集計した世帯数(概数)は、高齢者夫婦のみの世帯で12210世帯、男親又は女親(65歳以上)と子供夫婦の世帯で1220世帯と、区分によって幅があります。

退職金の受け取り方や、年金を受け取り始めた時期、住まいの状況など、家庭ごとの事情は表の数字には表れません。親の家計を考えるときも、わが家の先々を考えるときも、ひとつの目安として受け止めたいところです。

2. 【負債とひとり暮らしの世帯】借入金の残高と、高齢者のいる単身世帯の数字

ここでは、同じ世帯の形ごとの負債と、ひとり暮らしの世帯のうち高齢者のいる世帯の数字を見ていきます。負債は、2024年10月末日現在の借入金の残高です。

2.1 高齢者のいる世帯の形別の負債一覧表(二人以上の世帯と単身世帯)

  • 高齢者夫婦のみの世帯:負債67万9000円
  • うち65歳以上の夫婦のみの世帯:負債66万9000円
  • 高齢者夫婦と未婚の子供の世帯:負債124万5000円
  • 男親又は女親(65歳以上)と未婚の子供の世帯:負債147万2000円
  • 男親又は女親(65歳以上)と子供夫婦の世帯:負債308万9000円
  • 「男親又は女親(65歳以上)と子供夫婦と未婚の孫の世帯」:負債586万円
  • その他の世帯:負債236万8000円

高齢者夫婦のみの世帯の負債は67万9000円でした。

高齢者のいる世帯の形別の負債と、高齢者のいる単身世帯の貯蓄・負債(2024年・1世帯あたりの平均)2/2

高齢者のいる世帯の形別の負債と、高齢者のいる単身世帯の貯蓄・負債(2024年・1世帯あたりの平均)

出所:総務省統計局「令和6年全国家計構造調査 第6-86表」をもとにLIMO編集部作成

借入金の残高は、毎月の返済が続いているかどうかの目安にもなります。わが家の家計を考えるときは、貯蓄の金額だけでなく、毎月どのくらいを返済に回しているかもあわせて確かめておくと安心です。金額の大きさより、返し終わる時期を知っておくことが大切でしょう。

ローンを返し終えて年金で暮らしている世帯もあれば、子どもの世帯と一緒に住宅ローンを返している世帯もあるでしょう。同じ世帯の形でも、借入金の事情はさまざまです。親子で話すときの手がかりのひとつとして、数字を読んでみてください。

負債には、金融機関からの借入金のほか、勤め先や親戚・知人からの借金、月賦・年賦の残高も含まれます。住宅ローンを返している最中の世帯と、すでに返し終えた世帯の両方を含んだ平均として読んでおきたいところです。