親の暮らしを気にかけるときや、自分たちのこれからを考えるとき、65歳以上の家族がいる世帯の貯蓄の目安は知っておきたいもののひとつです。夫婦ふたりで暮らしているのか、子どもと同じ家に住んでいるのかによって、収入や支出の組み立ては違ってきます。
2026年10月30日、総務省統計局は令和6年全国家計構造調査のうち、高齢者のいる世帯を世帯の形で分けて年間収入や貯蓄、負債をまとめた表(第6-86表)を公表しました。表でいう「高齢者のいる世帯」とは、65歳以上の無職の世帯員がいる世帯のことです。
第6-86表には、ひとり暮らしの世帯のうち高齢者のいる世帯の数字も載っています。親がひとりで暮らしている家庭にとっても、見ておきたい数字といえます。
本記事では、二人以上の世帯のうち高齢者のいる世帯の貯蓄と年間収入を、世帯の形ごとに一覧にします。あわせて、平均の数字を読むときに気をつけたい点も紹介します。
記事の後半では、世帯の形ごとの負債と、ひとり暮らしの高齢者のいる世帯の数字を並べます。わが家の口座や保険、借入金を書き出して貯蓄を見直す方法もまとめました。
1. 【65歳以上の世帯別・貯蓄額一覧表】65歳以上の夫婦のみの世帯は2191万7000円、他の世帯の平均はいくらか
表の貯蓄は、2024年10月末日の時点で持っていた預貯金や生命保険などの掛金、有価証券、社内預金などの合計(貯蓄現在高)を、1世帯あたりで平均したものです。手持ちの現金は含まれていません。年間収入は、2023年11月から2024年10月までの1年間の税込みの収入です。
1.1 【一覧表】高齢者のいる世帯の形別の貯蓄&年間収入一覧表(二人以上の世帯)
- 高齢者夫婦のみの世帯:貯蓄2230万1000円、年間収入415万8000円
- うち65歳以上の夫婦のみの世帯:貯蓄2191万7000円、年間収入414万5000円
- 高齢者夫婦と未婚の子供の世帯:貯蓄2114万2000円、年間収入647万8000円
- 男親又は女親(65歳以上)と未婚の子供の世帯:貯蓄1939万4000円、年間収入489万9000円
- 男親又は女親(65歳以上)と子供夫婦の世帯:貯蓄2602万6000円、年間収入778万1000円
- 「男親又は女親(65歳以上)と子供夫婦と未婚の孫の世帯」:貯蓄2011万4000円、年間収入1005万7000円
- その他の世帯:貯蓄1754万8000円、年間収入661万2000円
二人以上の世帯のうち高齢者のいる世帯全体では、貯蓄が2121万9000円、年間収入が552万1000円でした。65歳以上の夫婦のみの世帯は、貯蓄が2191万7000円です。
世帯数の少ない2つの区分は載せていません。
同じ高齢者のいる世帯でも、夫婦ふたりの暮らしか、子どもと同居しているかで、家計を支える人の数や支出の形は変わります。表の数字は、そうした違いをまとめた平均です。
年金だけで暮らしているのか、働いて得る収入もあるのかといった中身までは、この表からは分かりません。わが家に当てはめるときは、毎月の入金の内訳を書き出してみると、数字との違いがつかみやすくなるでしょう。