金融リテラシーは、大人になって経験を重ねるだけで身につくものなのでしょうか。「金融教育」というと、学校での教育を頭に浮かべがちですよね。でも、お金に関する生活スキルは、実は生活の現場である家庭で養われる部分が大きいと言われています。学術的なことは学校で、それ以外の実践は家庭で経験させることで、社会に出る前に金融リテラシーを身に付ける訓練ができそうです。以下では、年齢に合わせてできることを紹介していきます。
小中学生:お金の計画を立てる練習をしよう
自分で働くようになるまで、お金について考えるのを待つ必要はありません。小中学生でも、お金について考える機会はたくさんありますよね。例えば、小学生や中学生だった頃、親からもらうおこづかいをどのように使うか頭を悩ませた経験はありませんか?
当時は、おこづかいを何にいくら使うか、貯金にいくら回すのかなど、計画を立てて中期的に考えることはなかったかもしれません。大人になればお金の計画を立てるのは簡単なことですが、子どもにとっては、難しいと感じることの1つなのです。
でも、子どもにとって貯金をすることは資産を形成したという経験になり、将来の資産形成マインドへとつながる第一歩となっていきますよね。そのためには、早いうちから、お金を使う計画を立てたり、貯金するよう促していきたいですね。
高校生:アルバイトやフリーマーケットアプリで得たお金の使い道を広げる
おこづかいをもらう立場だった中学生までと違い、高校生になるとアルバイトなどを通して、自分でお金を稼ぐことができるようになります。アルバイト収入は立派な資産形成です。
また、フリーマーケットアプリやオークションサイトなどでも、モノとお金の関係を深く考えることができます。アルバイトやフリーマーケットアプリなどで得たお金は、自分の趣味や友達との付き合いに使うだけではなく、為替取引や投資信託、株式投資といった資産運用に使うことも考え始めてもいいかもしれませんね。
大学生:投資信託などを利用してお金を増やす
大学生相当の年齢になれば、アルバイトを含む仕事に関する選択肢もグンと広がります。学業との両立といったスケジュール管理も含め、自分で計画を立てお金を稼ぐ機会が増えます。
また、大学生になると、投資信託を始めて儲けを出す人も少なくありません。経済学部や商学部では、より詳しく金融を学ぶ機会もありますよね。大学生は、社会に出てお金をうまく活かすための下地をしっかと作れる良い時期とも言えそうです。
まとめ
生活していくための大切な能力である金融リテラシーは、小中学生のうちから身に付けることができます。子どものうちは親が管理することも大切ですが、子ども自身がお金に対してしっかりとした意識を持つことも必要です。
また、お金は目の前の欲求を満たすためだけに使うものではなく、計画的に中期的に考えて使ったり、投資信託などを使って増やせると知ることも大切ですよね。この考えは大人になったときに、生きたマインドへとつながってきます。子どもの頃からお金について考えることを習慣にして、老後の資金が足りない!ということがないようにしたいものですね。
【参考】
「金融リテラシー調査2019 金融リテラシークイズ」 金融広報中央委員会
LIMO編集部