6. 【元証券会社員の視点】検証:ジパング倶楽部の年会費3840円は、東京〜仙台なら1往復で上回る

東京〜仙台を「はやぶさ」の普通車指定席で1往復すると、2割引でも約4680円安くなり、年会費3840円を上回ります。東京〜新大阪を「のぞみ」で往復する場合は約3580円で、年会費を上回るのは2往復目からです。

年会費は毎年決まって出ていくお金で、割引は使った分だけ戻ってくるお金です。FPの目で見ると、年に何回、どの区間に乗る予定かを先に書き出し、1往復あたりで安くなる額と並べてみると、入会するかどうかを決めやすくなります。

今回の試算は通常期の額です。指定席の特急料金は、繁忙期は200円、最繁忙期は400円高くなり、閑散期は200円安くなります。インターネット予約の割引きっぷのほうが安くなる区間や列車もありますが、ジパング倶楽部の割引とは重ねて使えません。

入会の前には、乗る予定の列車が「のぞみ」「みずほ」でないか、旅行の時期が割引の使えない期間にかからないかを確かめておきたいところです。くわしい条件は、JR東日本 大人の休日・ジパング倶楽部事務局(050-2016-7000)や、JR東海ジパング倶楽部事務局(052-581-0746)、駅の窓口で確かめられます。

7. まとめ

ジパング倶楽部は満65歳以上が入れる会員制度で、年会費は3840円です。片道101キロ以上で、新規会員は1〜3回目が2割引、4回目以降が3割引になり、東京〜仙台の「はやぶさ」なら1往復で年会費を上回る試算になりました。

一方で、「のぞみ」「みずほ」の特急料金は割引にならず、4月末〜5月初め、8月中旬、12月末〜1月初めは割引が使えません。まずは、この1年に乗りたい区間と時期を書き出して、割引の条件と並べてみるところから始めたいところです。

※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。運賃・料金や割引の条件は変わる場合があります。最新の情報はJR各社の案内などでご確認ください。

参考資料

宮野 茉莉子