5. 預金保険で守られるのは1行あたり元本1000万円まで。5000万円なら4000万円が範囲外
金利の高い銀行に大きな額をまとめて預ける前に、預金保険で守られる範囲を確かめておく必要があります。
5.1 定期預金は1つの銀行ごとに元本1000万円と利息までを保護
預金保険機構によると、利息のつく普通預金や定期預金は、1つの金融機関ごとに合算して、預金者1人あたり元本1000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。1000万円を超える部分は、破綻した金融機関の財産の状況に応じて支払われ、一部カットされる場合があります。
- 5000万円を1行に預けた場合:元本1000万円とその利息までが保護の範囲
- 保護の範囲を超える部分:4000万円
同じ銀行の複数の口座や支店に分けても、1つの金融機関としてまとめて計算されます。
5.2 1000万円ずつ5行に分けると、1年の利息は42万5000円
5000万円を保護の範囲に収めるには、5つの銀行に1000万円ずつ分けることになります。ドコモSMTBネット銀行に1000万円(年1.450%)、メガバンク3行と楽天銀行に1000万円ずつ(いずれも年0.70%)預けた場合で試算しました。
- ドコモSMTBネット銀行の1000万円:税引前14万5000円(税引後11万5544円)
- メガバンク3行と楽天銀行の1000万円ずつ:1行あたり税引前7万円(税引後5万5780円)
- 5行の合計:税引前42万5000円(税引後33万8664円)
5000万円をすべてドコモSMTBネット銀行に預けた場合の77万5000円より利息は少なくなりますが、5000万円すべてを1つのメガバンクに預けた場合の35万円よりは7万5000円多くなります。楽天銀行の1年定期は、1000万円以上でも年0.70%です(11月5日現在)。
※試算の前提:1年間の単利で、税金20.315%を1円未満切り捨てでLIMO編集部が計算。
5.3 利息のつかない「決済用預金」は全額保護。外貨預金は保護の対象外
預金保険機構によると、当座預金や利息のつかない普通預金など、決済サービスを提供できる、いつでも払い戻しを請求できる、利息がつかないという3つの要件を満たす「決済用預金」は、金額にかかわらず全額保護されます。
一方、外貨預金や譲渡性預金などは預金保険の対象外です。金利が高く見える外貨預金に移す場合は、1000万円までの保護もない点を知っておく必要があります。