4. 【令和8年度の年金額】国民年金は1.9%、厚生年金(報酬比例部分)は2.0%の引上げ
年金額は、年度ごとに見直されます。令和8年度の改定の中身を、厚生労働省の発表から確かめます。
4.1 【令和8年度の改定率】国民年金は1.9%、厚生年金(報酬比例部分)は2.0%
厚生労働省の発表では、令和7年度から見て、基礎年金(国民年金)は1.9%の引上げで、厚生年金の報酬比例部分は2.0%の引上げです。
年金額は年度ごとに改定されるので、毎年の振込額も変わってきます。前の年の振込額と並べてみると、改定がわが家の家計にどう表れているかがつかみやすくなるでしょう。来年度の年金額も、厚生労働省の発表で確かめておきたいところです。
4.2 【年金振込通知書】毎年6月に、その年の振込額のお知らせ
日本年金機構によると、年金振込通知書は、通常、毎年6月に、口座振込で年金を受け取っている人に、6月から翌年4月まで毎回支払われる金額を知らせるものです。
令和8年10月の支払いでは、介護保険料などの特別徴収の金額が変わって振込額が変わる人に、年金振込通知書が送られています。
手元の通知書で、1回の支払額と、差し引かれたあとの振込額の両方を確かめておくと、家計の予定を立てやすくなります。届いた通知書は次の年の6月まで手元に残しておくと、振込額が変わったときに見比べやすくなるでしょう。
5. 【来月12月15日は年金支給日】次の2月15日の振込までにしたいこと
10月分と11月分の年金は、12月15日にまとめて振り込まれます。次の2月15日まで年金の振込はないため、年末年始の出費もこの2カ月分でやりくりすることになります。
5.1 例)月額20万円の年金なら、2カ月分は40万円(額面)
例として、月額20万円の年金を受け取る人なら、12月15日の振込は2カ月分で40万円です。これは額面の金額で、介護保険料などが差し引かれる人は、実際の振込額はそのぶん少なくなります。
通帳に記帳された金額と通知書の振込額を一度並べておくと、次からは振込のたびに見比べるだけですむようになるでしょう。
5.2 2月15日までの出費を書き出しておく
まず、12月15日の振込額を通帳で確かめましょう。次に、年末年始の帰省や冬の光熱費など、2月15日までにかかりそうな出費を書き出します。そして、振込額から出費を引いて、手元に残る金額を見ておくと、年明けの家計も落ち着いて迎えられるでしょう。
冬は暖房を使う日が増え、光熱費がかさみやすい季節でもあります。12月の振込のうち、どのくらいを光熱費にあてるかを先に決めておくと安心です。
5.3 振込額をメモして、1年分の流れをつかむ
12月の振込額を書き留めておき、2月・4月の振込と並べてみると、1年の年金の流れがつかみやすくなります。差し引かれるものが変わった月もわかるので、家計を見直すきっかけにもなるでしょう。
6. まとめにかえて
月額20万円以上の年金を受け取る人の割合は、厚生年金(国民年金部分を含む)の受給権者の18.8%です。男女別では、男性が27.5%、女性が1.7%です。
12月15日には10月分と11月分の年金が振り込まれます。わが家の年金月額と振込額を確かめ、次の2月の振込までの予定を書き出しておきましょう。
平均や割合は、わが家の年金を考えるときの物差しのひとつです。数字そのものより、毎月の暮らしに足りるかどうかに目を向けておきたいところです。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「年金振込通知書(2:年金振込額に変更があった場合)」
- 日本年金機構「令和8年10月の年金支払いにかかる年金振込通知書を送付しています」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
長井 祐人