3.3 家賃のように決まって出ていくお金を分けて見る
貯蓄は、毎月の収入から支出を差し引いて残ったお金が、時間をかけて積み上がっていくものです。家賃は毎月決まって出ていくお金なので、収入の中で家賃の重さが大きいと、貯蓄にまわせる金額は小さくなりやすいといえます。
毎月の支出の中で、家賃のように金額が決まっているものと、食費のように調整しやすいものを分けて見ておくと、貯蓄にまわせる金額を考えやすくなるでしょう。
4. 2027年はお金を貯めるためにしたい3ステップ
調査の貯蓄には、預貯金だけでなく、保険や有価証券も入っています。わが家の金額も、同じ範囲で書き出してみると見比べやすくなります。来年は貯蓄をするために、貯蓄を増やすために以下のステップで今のうちに確認をしてみるとよいでしょう。
4.1 預貯金・保険・有価証券を分けて書き出す
まず、通帳やネットバンキングで、預貯金の残高を確かめましょう。ふだん使う口座と、使わずに置いている口座を分けて書いておくと、すぐに使えるお金がいくらあるのかもわかります。
次に、積立型の保険に入っている場合は、保険会社から届く契約内容のお知らせを見ておきます。株式や投資信託がある場合は、証券会社の取引残高報告書で金額を確かめましょう。
調査の貯蓄には手持ちの現金が入らないため、財布や家に置いている現金は別の欄に分けておくと、調査の数字と同じ範囲で見比べられます。
4.2 家賃や毎月の支出と並べて、1年後にも見比べる
そして、書き出した貯蓄の合計の横に、毎月の家賃と1か月の支出も並べてみましょう。ひとりで暮らす場合は、住まいの費用が家計に占める重さも見えてきます。
書き出したメモには日付を入れて残しておき、1年後の同じ時期にもう一度書き出してみると、貯蓄が増えたのか、取り崩したのかがわかりやすくなるでしょう。
4.3 毎月の貯蓄額を、先に決めておく
収入から支出を差し引いて残った分を貯蓄にまわすやり方だと、月によって貯蓄の金額が変わりやすくなります。毎月いくらを貯蓄にまわすのかを先に決め、給与が入った日に別の口座へ移しておくと、残ったお金の中でやりくりする形をつくりやすいでしょう。
毎月の貯蓄は、無理なく続けられる金額から始めるのが現実的です。少しずつでも続けることが、貯蓄を積み上げる近道になるでしょう。急な出費で取り崩したときも、メモに理由を書いておくと、次の1年の予算を立てるときの手がかりになります。
賃貸に住んでいる場合は、契約の更新の案内が届いたときなどに、家賃が今の収入に見合っているかを考えてみるのもひとつの方法です。引っ越しには初期費用もかかるため、書き出した貯蓄の金額と並べて、急がずに検討したいところです。
5. まとめにかえて
単身世帯の平均貯蓄額は1229万4000円で、年代別では60歳代の2224万2000円がいちばん多くなっていました。男女別の平均年収は男性438万9000円・女性301万7000円、平均貯蓄額は男性1192万3000円・女性1269万2000円です。
貯蓄25万円未満の単身世帯では、平均年齢・年間収入・家賃・消費支出に特徴が見られました。わが家の預貯金・保険・有価証券を書き出し、1年前のわが家と比べてどう変わったかを見て、これからの貯め方を考えていきましょう。
参考資料
- 総務省統計局「令和6年全国家計構造調査 家計資産・負債に関する結果[所得資産集計]表番号4-4」
- 総務省統計局「令和6年全国家計構造調査 年間収入・資産分布等に関する結果[所得資産集計]表番号6-108」
- 総務省統計局「令和6年全国家計構造調査 家計収支に関する結果[家計総合集計]表番号1-23-1」
- 総務省統計局「令和6年全国家計構造調査 用語の解説」
宮野 茉莉子