ひとりで暮らしていると、病気や仕事の変化、これからの住まいのことなどを、自分ひとりで考える場面が多くなります。同じように一人で暮らす人がどのくらいの貯蓄をしているのか、知っておきたい人もいるはずです。
総務省統計局の令和6年全国家計構造調査では、単身世帯の平均貯蓄額を、年代別や男女別に見ることができます。2026年10月30日には、貯蓄の金額の階級ごとに年間収入などを並べた表も公表されました。
ひとりで暮らす場合は、病気やけがで働けない期間の生活費や、これからの住まいにかかるお金も、自分の貯蓄でまかなうことになります。貯蓄の平均は、ほかの人と見比べるためだけの数字ではなく、わが家のこれからの貯め方を考えるときの手がかりにもなるでしょう。
本記事では、単身世帯の平均貯蓄額を30歳未満から80歳以上までの年代別の一覧にし、貯蓄を持っている世帯の割合もあわせて紹介します。
記事の後半では、男女別の平均年収と平均貯蓄額や、貯蓄が25万円未満の単身世帯に見られる特徴4つ、わが家の貯蓄を手元の書類で確かめる方法も取り上げます。
1. 【おひとりさまの平均貯蓄額一覧表】単身世帯は1229万4000円、60歳代は2224万2000円
用語の解説によると、調査の貯蓄(貯蓄現在高)は、預貯金、生命保険や積立型の損害保険の掛金、株式や投資信託などの有価証券などの合計で、2024年10月末日の金額です。手持ちの現金やタンス預金は入りません。
1.1 【年代別の一覧表】30歳未満から80歳以上まで
- 30歳未満:284万1000円
- 30歳代:645万円
- 40歳代:1064万8000円
- 50歳代:1553万7000円
- 60歳代:2224万2000円
- 70歳代:1601万5000円
- 80歳以上:1437万1000円
- 単身世帯全体:1229万4000円
30歳未満から60歳代までは、年代が上がるにつれて平均貯蓄額は多くなり、60歳代の2224万2000円がいちばん多くなっています。年代が上がると、貯蓄を続けてきた年数も長くなることが考えられます。
この表には中央値がなく、載っているのは平均だけです。平均は、貯蓄の多い一部の世帯に引っぱられて高めに出ることがあるため、わが家の数字と並べるときは目安のひとつとして見ておきましょう。
1.2 貯蓄を持っている単身世帯は89.3%
同じ表の貯蓄保有率は、預貯金や保険、有価証券などの金融資産を、いずれか持っている世帯の割合です。単身世帯では89.3%で、年代別では40歳代の86.1%から30歳代の92.3%までとなっています。
どの年代でも、1割前後の単身世帯は金融資産を持っていないことになります。平均貯蓄額の数字の裏には、貯蓄を持っている人と持っていない人の両方がいることも、あわせて知っておきたい点です。
まずは、自分の年代の平均貯蓄額と、わが家の預貯金の残高を並べて書いてみるだけでも、これからの貯め方を考えるきっかけになります。平均と比べて多いか少ないかよりも、毎年どのくらい増えているかに目を向けておきたいところです。同じ時期に見比べると、変化もわかりやすいでしょう。