5. 【見込額の確かめ方】年金事務所は週の初めの夜と第2土曜も相談できる
ここまでの数字は、全体の平均や国の試算です。自分がいくら受け取れるのかは、記録をもとに一人ずつ確かめるしかありません。
見込額は、誕生月に届く「ねんきん定期便」や、日本年金機構のねんきんネットで確かめられます。くわしく聞きたいときは、年金事務所の窓口で相談できます。
5.1 年金事務所の受付時間
- 平日:午前8時30分から午後5時15分まで
- 週の初めの開所日:午後7時まで延長
- 第2土曜日:午前9時30分から午後4時まで
2026年11月の第2土曜日は14日です。平日の昼に時間が取れない人でも、週の初めの夜や土曜日なら足を運びやすいでしょう。
相談に行くときは、ねんきん定期便や年金証書など、基礎年金番号が分かる書類を持っていくと話が早く進みます。予約の要否や日程は事務所ごとに違うことがあるので、出かける前に近くの年金事務所に確かめておくと安心です。
特に、厚生年金に入っていた期間が短い人や、転職が多かった人は、記録に漏れがないかもあわせて確かめておきたいところです。12月の支給日を前に、通知書と見込額を並べて見ておくと、来年の家計の見通しも立てやすくなります。
6. まとめにかえて
2026年度の年金額は、国民年金が1.9%、厚生年金が2.0%の引き上げで、標準的な夫婦は月23万7279円になりました。一方で、厚生年金を月15万円以上受け取っている人は49.8%で、半分ほどは月15万円に届いていません。
働いている人にとっては、2027年9月から保険料の上限が段階的に上がります。給与が月75万円以上の人は保険料が月9100円増えますが、そのぶん将来の年金も増える見込みです。
給与から引かれる厚生年金の保険料は、重く感じることもあるでしょう。それでも、老後に一生受け取る年金のもとになるお金です。
年金だけで足りない分をどう準備するかも、受け取れる額が分かってはじめて考えられます。貯蓄の取り崩しや働き方を考える前に、まず自分の見込額を知っておきましょう。
自分の年金がいくらになるのかは、ねんきん定期便やねんきんネットで確かめられます。分からないことがあれば、近くの年金事務所や街角の年金相談センターに相談してみてください。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報(令和6年度)」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 厚生労働省「厚生年金等の標準報酬月額の上限の段階的引上げについて」
- 日本年金機構「受付時間のご案内」
太田 彩子