2. 特別養護老人ホームの月額は、要介護5で多床室が約10万9930円、ユニット型個室が約14万6980円

特養の1か月の費用目安(要介護5)2/4

特養の1か月の費用目安(要介護5)

出所:厚生労働省 介護サービス情報公表システム「サービスにかかる利用料」をもとにLIMO編集部作成

特養では、介護サービス費の1割(一定以上の所得がある人は2割または3割)の自己負担に加えて、居住費、食費、日常生活費がかかります。厚生労働省の介護サービス情報公表システムには、要介護5の場合の1か月(30日)の目安が示されています。

  • 多床室:施設サービス費の1割が約2万6130円、居住費が約2万7450円、食費が約4万6350円、日常生活費が約1万円で、合計約10万9930円
  • ユニット型個室:施設サービス費の1割が約2万8650円、居住費が約6万1980円、食費が約4万6350円、日常生活費が約1万円で、合計約14万6980円

日常生活費は、施設によって設定が異なります。表の金額は目安で、実際の費用は施設や要介護度によって変わります。介護報酬や居住費・食費の基準が見直されると金額も変わるため、入所を検討する時点の金額を施設で確認してください。

特養の新規入所は原則要介護3以上で、所得制限はありません。要介護1・2は、在宅での生活が著しく困難な場合に限り、特例入所の対象になります。要介護5の月額の目安は、多床室で約10万9930円、ユニット型個室で約14万6980円です。

ここからは、入所の申込みと選考の流れ、費用を軽くする仕組みを見ていきます。

3. 申込みの先は自治体で違い、施設への直接申込みと、受付センターへの郵送がある

特養の申込み方法の比較(千葉市・横浜市)3/4

特養の申込み方法の比較(千葉市・横浜市)

出所:千葉市「特別養護老人ホーム等の入所指針」、横浜市「特別養護老人ホームの入所」をもとにLIMO編集部作成

特養への申込みの手続きは、自治体によって異なります。2つの市の案内を比べると、違いが分かります。

  • 千葉市:入所申込書を希望する施設に提出する。提出前に施設へ連絡することが勧められ、複数の施設に申し込める。市は入所のあっせんを行わず、申込書は市へ送らない
  • 横浜市:申込書と介護保険証の写しを「入所申込受付センター」へ郵送する。申込書の情報は希望する施設に提供される

3.1 横浜市では、各施設の入所検討委員会が「介護の必要性」の高い順に優先順位を決める

横浜市の案内では、各施設の入所検討委員会が、介護の必要性の高い順に優先順位を決めます。介護の必要性は、市の入退所指針に準じて各施設が定めた基準で、申込みの内容を点数化して判断します。

3.2 千葉市では、特例入所の判断に市が関わる

千葉市の案内では、特例入所の運用に、市の適切な関与が求められています。施設が市に特例入所についての意見照会を出し、市が意見書を返す流れです。