4. 繰り上げ返済か定期預金か、三菱UFJ銀行の1年定期は11月2日から年0.700%に
手元のお金を繰り上げ返済に回すか、預金に置いておくかで迷う方もいるのではないでしょうか。預金の金利が上がってきたいま、この比べ方も変わってきています。
4.1 1年定期に100万円を預けた利息は、税引き後で5578円
三菱UFJ銀行は、2026年11月2日から円定期預金の金利を改定しました。1年ものは年0.500%から年0.700%になっています。
100万円を1年預けると、利息は税引き前で7000円です。預金の利息には20.315%が源泉分離課税でかかるため、受け取りは5578円になります。
4.2 控除が使えている期間の繰り上げ返済は「借入金利−0.7%」で見る
控除を限度額まで使えている人が100万円を繰り上げ返済すると、利息が減る一方で、残高が減った分の控除も毎年0.7%ずつ減ります。1年あたりの目安は次のとおりです。
- 借入金利が年0.5%なら:減る利息5000円、減る控除7000円で、差し引き2000円のマイナス
- 借入金利が年1.0%なら:減る利息1万円、減る控除7000円で、差し引き3000円のプラス
- 借入金利が年1.5%なら:減る利息1万5000円、減る控除7000円で、差し引き8000円のプラス
同じ100万円を1年定期に置いた場合の5578円と並べると、借入金利が年1.0%前後なら、控除の期間中は預金に置いておくほうが有利になる計算です。金利が年1.5%ほどになると、繰り上げ返済のほうが有利になります。
ただし、これは残高が限度額を下回り、控除を使い切れている人の単純な目安です。控除期間が終わった後は控除の減少がなくなるため、繰り上げ返済の効果は大きくなります。
5. 繰り上げ返済の前に確かめたい3つの数字
繰り上げ返済は、返した分の利息が確実に減る方法です。一方で、控除期間中は控除も減るため、時期と金額を決める前に次の3つを確かめておくと判断しやすくなります。
- 年末残高等証明書の残高と、入居年ごとの控除限度額
- いまの借入金利(変動金利なら直近の適用金利)
- 繰り上げ返済の手数料と、返したあとに手元に残る預金の額
繰り上げ返済で使ったお金は、あとから引き出すことができません。病気や失業など急な出費に備える分は、預金に残しておくことをおすすめします。
控除の額や税金の扱いは、入居した年や住宅の種類、所得によって変わります。迷うときは、借入先の金融機関や税務署に問い合わせてみてください。
※本記事は2026年11月4日時点の情報をもとにしています。金利や税制は変わることがあります。
参考資料
中本 智恵