親の退職祝いを、きょうだいでお金を出し合って旅行にするなら、1人いくらくらいが相場と考えられるのでしょうか。退職祝いの旅行は、泊数や何の費用まで贈るかで総額が変わるため、きょうだいで話し合うには目安になる数字があると決めやすくなるかもしれません。

贈り物の予算は、「相場」という言葉より、何にいくらかかるかを数字で並べたほうが話し合いやすいものです。ここでは、観光庁の統計で60代の旅行の費用を確かめ、両親2人分の旅行代をきょうだいで割った場合の1人あたりの額を試算します。

あわせて、現金・品物・旅行で贈与税の扱いがどう書かれているかを、国税庁の案内で見ていきます。

※60代の旅行の費用は、観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年 年間値(確報)」の、国内の観光・レクリエーション目的の宿泊旅行の1人1回あたり旅行単価(60代・男女別)をもとにしています。

1. 退職祝いの旅行は1人いくらかかる?60代の観光の宿泊旅行は1人1回平均約8.6万円(2025年)

観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年 年間値(確報)」によると、国内の観光・レクリエーション目的の宿泊旅行にかかった1人1回あたりの費用(旅行単価)は、60代で8万6276円でした。旅行単価には、交通費・宿泊費・飲食費・買物代・娯楽などの費用と、旅行の前後に使ったお金が含まれます。

  • 【60代・男女計】約8.6万円(8万6276円)
  • 【60代・男性】約8.8万円(8万8462円、平均1.82泊)
  • 【60代・女性】約8.4万円(8万4020円、平均1.65泊)
  • 【1泊の旅行・全年代】約5.7万円(5万7381円)

60代の平均の泊数は男女とも2泊に届かない程度です。泊数別の値は年代で分けて公表されていないため、1泊の旅行は全年代の値になります。

60代・男女計の8万6276円の内訳を見ると、旅行中の支出では宿泊費が2万4228円、交通費が1万7990円、飲食費が1万712円、買物代が1万166円などでした。