2. 【高校(全日制)の学習費】公立は年59万6954円、私立は年117万9261円
文部科学省の「子供の学習費調査」は、保護者が子どもの学校教育と学校外活動のために1年間に出したお金を、子ども一人あたりで調べたものです。令和5年度の結果は、令和8年1月16日に訂正版が公表されています。
2.1 学校教育費と学校外活動費の内訳
高等学校(全日制)の1年間の学習費総額は、公立が59万6954円、私立が117万9261円です。内訳と3年間の合計は次のとおりです。3年間の合計は、学年ごとの1年間の平均を3学年分足したものなので、1年分の学習費総額を3倍した金額とは合いません。
- 公立高校:学習費総額59万6954円(学校教育費35万1523円・学校外活動費24万5431円)、3年間の合計178万4895円
- 私立高校:学習費総額117万9261円(学校教育費83万2650円・学校外活動費34万6611円)、3年間の合計352万1361円
学習費総額は、家庭が実際に支払ったお金の平均です。部活動や通学の方法によって、わが家の金額は平均より多くも少なくもなるため、ひとつの目安として受け止めたいところです。
学習費調査の金額は、全国の家庭の平均をもとにした目安です。わが家の場合を考えるときは、通学の定期代や塾の月謝など、毎月の引き落としの記録や領収書を見返してみると、実際の金額をつかみやすくなるでしょう。
学校教育費と学校外活動費のどちらにどれだけかかっているのかを分けて見ておくと、家計を見直す手がかりになります。学校外活動費は、家庭の選び方によって変わる部分もあるでしょう。
前回の令和3年度の調査と比べると、学習費総額は公立・私立とも増えています。
この調査だけでは増えた理由までは分かりませんが、わが家の教育費を見積もるときは、最新の数字をもとに考えておきたいところです。
2.2 公立は通学関係費、私立は授業料がいちばん多い
学校教育費の中でいちばん多いのは、公立高校では通学関係費の9万7634円、私立高校では授業料の27万9170円です。通学関係費には、通学のための交通費や制服、かばんなどの通学用品の費用が含まれます。
公立高校の授業料は4万5272円、私立高校の通学関係費は13万6790円です。同じ学校教育費でも、どこにお金がかかるかは、公立と私立で違いがあるといえそうです。
学校外活動費では、公立・私立とも補助学習費がもっとも多く、その金額は私立のほうが多いとされています。補助学習費は、家庭での学習や通信教育・家庭教師、学習塾などにかかるお金です。
通学の交通費は、学校までの距離や交通手段によって家庭ごとに大きく変わる費用といえそうです。定期代のように毎月かかるお金と、講習会のように時期が決まっているお金を分けて書き出しておくと、出費の波が見えやすくなるでしょう。