4. 取り崩しがなければ、750万円は20年でいくらになる?年4%で約1667万円、年2%で約1118万円
老後資金の半分の750万円を運用して、20年間、取り崩さない場合の残高を比べます。
- 【年4%で20年】約1667万円
- 【年2%で20年】約1118万円
取り崩しがなければ、年4%で750万円は2倍以上になります。一方、月5万円を取り崩す場合は、運用で増える分と、取り崩す分の差し引きで、残高が決まります。
5. 【証券会社出身の視点】検証:利回りだけでなく、取り崩す額と期間で残高を見る
試算では、年4%で運用しても、月5万円を取り崩すと、20年後の残高は約1143万円で、1500万円には戻りませんでした。確認するポイントは3つあります。
- 1つ目は、取り崩す額です。月5万円を取り崩すと、20年で1200万円になります。取り崩しが大きいほど、運用で増えた分が減ります。
- 2つ目は、利回りのばらつきです。20年保有した場合の過去の成績は年率2〜8%でしたが、将来の利回りは保証されません。
- 3つ目は、運用する割合です。老後資金の半分を運用すると、残りの半分は、取り崩しに充てる現金になります。
ただし、実際の残高は、運用の成績や取り崩す時期によって変わります。ここで示した金額は、利回りを一定と仮定した目安にとどまります。
まずは、毎月の不足額と、老後資金の総額を書き出してみるとよいかもしれませんね。運用する割合は、取り崩しの計画と合わせて考えてみてはいかがでしょうか。
6. まとめ
老後資金1500万円の半分を運用し、月5万円を取り崩すと、20年後の残高は、年4%で約1143万円、年2%で約633万円、年0%で300万円です。年4%でも、元の1500万円には戻りません。
運用の利回りは保証されません。最新の内容は金融庁やGPIFの案内で確かめながら、取り崩しの計画を考えてみましょう。
※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。運用の成績は、将来を保証するものではありません。最新の情報は金融庁やGPIFなどでご確認ください。
参考資料
- 金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」(令和2年9月24日)
- GPIF「2025年度 業務概況書会見資料」(2026年7月3日)
- 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年平均」
- 金融庁 金融審議会市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」(令和元年6月3日)
安達 さやか