老後資金の半分を年4%で運用すれば、20年後には元の金額に戻るのでしょうか。老後は資金を取り崩して生活するため、運用の増え方は、取り崩しがない場合とは変わります。

富裕層や法人のお客さまの資産運用のご相談を受けていた経験からお伝えすると、老後資金の運用は、利回りだけでなく、取り崩しを組み込んだ残高で早めに確かめておきたいテーマです。

ここでは、金融庁、GPIF、総務省の公表資料をもとに、老後資金1500万円の半分を運用し、月5万円を取り崩した場合の、20年後の残高を試算します。

※運用成績の幅は金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」、GPIFの運用実績は「2025年度 業務概況書会見」、生活費の不足は総務省「家計調査報告(2025年平均)」(2026年11月2日確認)をもとにしています。

※運用の成績は、将来を保証するものではありません。ここで示す金額は、利回りを仮定した試算です。

1. 老後資金の半分を運用すると、利回りはどれくらい?国内外の株・債券に毎月積み立てて20年保有した過去の成績は、年率2〜8%だった

金融庁の資料によると、1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券に積立投資をした場合、20年間保有したときの運用成果は、年率2〜8%に収まっていました。この資料は、2020年9月時点のものです。この実績は毎月の積立投資の結果で、まとまった額を一度に運用する場合とは結果が異なることがあります。

  • 【毎月積み立てて20年保有した場合の成績の幅】年率2〜8%(金融庁、2020年9月時点の資料)
  • 【GPIFの2001年度以降の収益率】年率4.67%(2025年度末)
  • 【GPIFの2025年度の収益率】16.47%

GPIFは、基本ポートフォリオで、国内債券・国内株式・外国債券・外国株式を25%ずつとしています。2025年度の16.47%は株価が大きく上がった年の成績で、四半期ごとに見るとマイナスになった時期もあります。過去の成績は、将来の利回りを保証するものではありません。