4. NISA口座は、どれくらい使われている?2026年6月末で3048万口座、買付額は累計85兆円
金融庁が2026年10月に公表した調査結果では、NISA口座数は2026年6月末で3048万口座です。政府は「資産所得倍増プラン」(2022年11月)で、2027年末までにNISA口座数を3400万口座、買付額を56兆円にする目標を掲げており、買付額はすでに目標を上回っています。
- 【NISA口座数(2026年6月末)】3048万口座
- 【NISAの買付額(2026年6月末)】累計85兆円
- 【政府目標(資産所得倍増プラン、2027年末)】3400万口座、買付額56兆円
金融庁によると、2027年1月から、つみたて投資枠の年齢要件がなくなり、0〜17歳の子どももNISA口座を開設できるようになります。子が0〜17歳の間は、年間投資枠60万円、非課税保有限度額600万円で、使えるのはつみたて投資枠のみです。原則として払い出しはできませんが、12歳以降は一定の要件のもとで払い出せます。
5. 【証券会社出身の視点】検証:年間の枠は繰り越せないので、年の初めにその年の投資額の目安を考えておくと計画を立てやすい
試算では、年50万円の投資なら、年間枠360万円のうち310万円分は使えず、翌年にも回せません。一方、生涯の非課税保有限度額は1750万円残ります。確認するポイントは3つあります。
- 1つ目は、年間の投資額です。使い残した年間投資枠は繰り越せないため、その年に投資する額の目安を年の初めに考えておく方法もあります。
- 2つ目は、生涯の枠の使い方です。年360万円を続けると5年で1800万円に届きます。年120万円なら15年です。
- 3つ目は、売却のタイミングです。売却した年に年間枠は復活しないため、売却した翌年以降の投資額と合わせて考えます。
ただし、実際に使える枠は、これまでの投資額や保有商品によって変わります。ここで示した金額は、まだ投資をしていない人を想定した目安にとどまります。
まずは、証券会社の画面で、今年の年間投資枠の残りと、生涯の非課税保有限度額の残りを確かめてみるとよいかもしれませんね。
6. まとめ
NISAの年間投資枠は、つみたて120万円・成長240万円で、使い残した分は翌年に繰り越せません。年50万円の投資なら、年間枠360万円のうち310万円分が使えず、生涯の枠は1750万円残ります。
売却した商品の簿価の分は、翌年以降に復活します。最新の内容は金融庁や証券会社の案内で確かめながら、年間の投資額の目安を考えてみるのも一つの方法です。
※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。NISAで購入できる投資信託や株式などは元本が保証されておらず、値下がりして元本を下回ることがあります。制度は税制改正で変わる場合があります。最新の情報は金融庁や証券会社などでご確認ください。
参考資料
- 金融庁「新しいNISA」
- 金融庁「NISAを知る」
- 日本証券業協会「2024年以降のNISAに関するQ&A」(2026年9月版)
- 金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果(令和8年6月末時点)の公表について」
- 財務省「令和8年度税制改正の大綱の概要」
- 内閣官房「資産所得倍増プラン」
安達 さやか