2. NISAで使わなかった年間投資枠は、翌年に繰り越せる?繰り越しはできず、年50万円の投資なら310万円分は翌年に回せない

日本証券業協会のQ&Aは、使い残した年間投資枠を、翌年の年間投資枠に繰り越すことはできないと説明しています。例として、つみたて投資枠120万円に、前年の未使用60万円を合算して180万円分買い付けることは、できません。成長投資枠も同じです。

  • 【年360万円を投資】年間枠の使い残し0円 → 生涯の枠の残り1440万円
  • 【年120万円を投資】年間枠の使い残し240万円 → 生涯の枠の残り1680万円
  • 【年50万円を投資】年間枠の使い残し310万円 → 生涯の枠の残り1750万円

年50万円しか投資しなかった年は、年間枠360万円のうち310万円分を翌年に回せません。一方で、生涯の非課税保有限度額は、使った50万円分だけ減って、1750万円残ります。

※試算の前提:これまでNISAで投資をしていない人が、1年間に、年間投資枠の合計360万円の範囲で、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて投資した場合です。投資額は簿価で、投資した額と同じとします。

例)初めての年に投資した額ごとの、年間枠の使い残しと生涯の枠の残り(試算)1/1

これまでNISAで投資をしていない人が1年間に投資した額ごとの、年間投資枠の使い残しと生涯の枠の残り。年50万円の投資なら、年間投資枠の310万円分は翌年に繰り越せず、生涯の非課税保有限度額は1750万円残る

出所:金融庁「新しいNISA」、日本証券業協会「2024年以降のNISAに関するQ&A」(2026年9月版)をもとにLIMO編集部作成

3. NISAで売却した枠は、いつ復活する?翌年以降に、売却した商品の簿価の分が再利用できる

金融庁によると、商品を売却すると、翌年以降に、売却した商品の簿価の分だけ非課税保有限度額が復活し、再利用できます。日本証券業協会のQ&Aでは、同じ年に売却しても、その年に一度使った年間投資枠は再利用できないとしています。

  • 【売却した年】年間投資枠は復活しない
  • 【翌年以降】売却した商品の簿価の分だけ、非課税保有限度額が復活する
  • 【再利用できる額】年間投資枠の範囲内(つみたて120万円・成長240万円)

たとえば、簿価200万円の商品を売却した場合は、翌年以降に、非課税保有限度額が200万円分復活します。ただし、1年に投資できる額は、年間投資枠までです。