3. 古い通帳を処分するときの注意は?口座番号や取引の内容が書かれているので、残す範囲を決めてから処分する

通帳には、口座番号や取引の内容など、個人情報が書かれています。処分するときは、そのまま捨てずに、細かく裁断するなどの方法が考えられます。

  • 【残す通帳】贈与や相続で動いたお金が記録されている通帳
  • 【処分を考える通帳】それ以外で、取引履歴を請求できる期間が過ぎたもの

処分する前に、通帳の写真を撮って残しておく方法もあります。

4. 【元FP会社職員の視点】検証:通帳を残すか迷ったら、さかのぼられる期間と取り寄せる費用で考える

贈与税は申告期限から6年、悪質な場合は7年さかのぼられます。10年分の取引履歴を開示請求で取り寄せると、ゆうちょ銀行では約2万8000円です。通帳を残すか迷ったときの確認ポイントは3つあります。

  • 1つ目は、お金が大きく動いた通帳かどうかです。贈与や相続、まとまった入出金のある通帳は、期間が過ぎるまで残しておきます。
  • 2つ目は、取り寄せられる期間です。ゆうちょ銀行は過去10年以内で、ほかの銀行は各行の案内で確認します。
  • 3つ目は、保管の方法です。通帳には個人情報があるため、家族で保管場所を共有しておきます。

ただし、実際にいつまで残すかは、状況や税務の判断で変わります。ここで示した期間と金額は、法律の条文と、ゆうちょ銀行の費用をもとにした目安にとどまります。

まずは、手元の通帳を、お金が動いた年ごとに整理してみましょう。処分に迷う通帳は、税務署や税理士に相談してみてはいかがでしょうか。

5. まとめ

贈与税は申告期限から6年、そのほかの国税は5年、悪質な場合は7年さかのぼられます。ゆうちょ銀行で10年分の取引履歴を開示請求すると、約2万8000円です。

贈与や相続のお金が動いた通帳は、期間が過ぎるまで残しておきましょう。最新の内容は税務署や銀行の案内で確認してください。

※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。税の取扱いや銀行の費用は、改正や金融機関によって変わる場合があります。最新の情報は税務署や各銀行でご確認ください。

参考資料

下村 美乃莉