5. 【元FP会社職員の視点】検証:売電の収入は、自宅で使う電気の単価と並べて比べる
試算では、卒FITのあとの売電は1kWh8.5円で、2012年度の認定の例と比べると年約10万円減りました。一方、買う電気の単価は29.85円〜40.54円です。見るポイントは3つあります。
- 1つ目は、売る単価と買う単価の差です。差が大きいため、卒FITのあとは、売るより自宅で使うほうが電気代の削減額は大きくなります。
- 2つ目は、電気を使う時間帯です。昼間に家で使える量が少ない家庭では、自家消費に回せる分も限られます。
- 3つ目は、買取先と契約の確認です。満了前の通知で、買取単価と契約期間、ほかの事業者の買取メニューを見比べます。
ただし、実際の収入は、売電量や買取先、地域で変わります。ここで示した金額は、年3000kWhと東京電力の単価を置いた目安にとどまります。
まずは、手元の買取の明細で、年間の売電量と単価を確かめてみましょう。満了の時期が近い場合は、買取先から届く通知を見比べてみてはいかがでしょうか。
6. まとめ
東京電力の標準プランの買取単価は1kWh8.5円で、年3000kWhの売電なら約2万5500円です。2012年度の認定の例(42円)と比べると、年約10万円の差になります。
買う電気は1kWh29.85円〜40.54円なので、自宅で使える分は使うという選択肢もあります。最新の内容は資源エネルギー庁や買取先の案内で確かめながら、売る分と使う分を考えてみましょう。
※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。買取単価や電気料金は、買取先・契約・時期によって変わる場合があります。最新の情報は資源エネルギー庁や各社の案内でご確認ください。
参考資料
- 資源エネルギー庁「過去の買取価格・期間等(FIT・FIP制度)」
- 資源エネルギー庁 エネこれ「住宅用太陽光発電にせまるFIT買取期間の満了、その後どうする?」
- 東京電力エナジーパートナー「再エネ買取標準プラン」
- 東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」
下村 美乃莉