3. 所得・収入に「不満」は63.7%、「満足」は35.7%

次に、所得・収入と資産・貯蓄の満足度を見ていきます。

3.1 「やや不満」39.3%、「不満」24.4%

所得・収入の面での満足度は、「満足している」が4.6%、「まあ満足している」が31.1%で、満足は合わせて35.7%でした。「やや不満だ」は39.3%、「不満だ」は24.4%で、不満は合わせて63.7%です。

資産・貯蓄の面では、不満が70.0%(やや不満39.5%、不満30.4%)で、所得・収入よりさらに多くなっています。

3.2 所得・収入の不満は2023年の68.0%から下がった

所得・収入の不満は、2021年9月調査では59.7%でした。2023年11月調査の68.0%をピークに、2024年8月調査は64.5%、2025年8月調査は65.0%で、今回は63.7%です。

前回から1.3ポイント下がったものの、6割を超える人が収入に不満を感じている状況は続いています。

所得・収入に不満を感じている人は63.7%で、6割を超えています。3/6

所得・収入と資産・貯蓄の満足度

出所:内閣府「国民生活に関する世論調査」(速報)をもとにLIMO編集部作成

4. 「収入を増やしたい」55.5%、「自由時間を増やしたい」40.1%

ここからは、収入と働き方についての考え方を整理します。

4.1 収入を選ぶ人は前回の53.8%から増えた

収入と自由時間について、どちらをもっと増やしたいかを聞いたところ、「収入をもっと増やしたい」(「どちらかといえば」を含む)は55.5%、「自由時間をもっと増やしたい」(同)は40.1%でした。

2025年8月調査では、収入が53.8%、自由時間が42.4%でした。収入を増やしたい人は1.7ポイント増え、自由時間を増やしたい人は2.3ポイント減っています。

4.2 働く目的は「お金を得るため」が63.3%

働く目的は、「お金を得るために働く」が63.3%で最も多く、「生きがいをみつけるために働く」が12.9%、「社会の一員として、務めを果たすために働く」が11.8%でした。

理想的だと思う仕事(複数回答)は、「収入が安定している仕事」が61.9%で最も多く、「私生活とバランスがとれる仕事」が56.2%、「高い収入が得られる仕事」は21.4%でした。高い収入よりも、安定した収入を求める人が多い結果です。

「収入をもっと増やしたい」は55.5%で、前回の53.8%から増えました。4/6

収入と自由時間のどちらを増やしたいかの推移

出所:内閣府「国民生活に関する世論調査」(速報)をもとにLIMO編集部作成

5. 世帯の収入に関わる「年収の壁」は2026年10月に見直し

続いて、共働き世帯などの収入に関わる「年収の壁」について、厚生労働省の説明を確認します。

5.1 106万円の賃金要件は2026年10月に撤廃

厚生労働省によると、会社員の配偶者などで一定の収入がない人は、健康保険などの社会保険料の負担がありません。一定の収入を超えると保険料の負担が生じて手取りが減るため、働く時間を調整する人がいます。この収入の基準が、年収に換算して約106万円や130万円の「年収の壁」です。

2025年の法改正で、勤務先の社会保険に加入する条件のうち、所定内賃金が月額8.8万円以上(年収約106万円)という「賃金要件」は2026年10月に撤廃されることになりました。従業員50人超の企業を対象とする「企業規模要件」は、段階的に縮小・撤廃されます。

5.2 130万円は事業主の証明で原則連続2回まで

家族の扶養に入れるかどうかの基準である130万円については、人手不足による労働時間の延長などで一時的に年収が130万円以上になった場合、事業主の証明を添付すれば、原則として連続2回まで引き続き扶養に入り続けることができます。

また、19歳以上23歳未満の人(配偶者を除く)の扶養の認定では、年間収入の要件が150万円未満に引き上げられています。

106万円の賃金要件は2026年10月に撤廃され、19歳以上23歳未満の扶養の基準は150万円未満になっています。5/6

年収の壁の主な見直し

出所:厚生労働省「「年収の壁」への対応」をもとにLIMO編集部作成

ここからは、それぞれの壁を月収に直すといくらになるかを計算します。