今年最後の年金支給日は12月15日。2カ月に一度の年金支給なので、次は2027年2月15日。それまでの期間にクリスマスや年末年始があり、寒くなる対策もしなければいけない…といつも以上に家計や貯蓄事情が気になる方も増えるでしょう。

総務省統計局が2026年10月23日に公表した「家計調査(貯蓄・負債編)」の2026年4〜6月期の結果では、世帯主が60歳以上の二人以上の世帯の貯蓄現在高の平均は2603万円でした。

本記事では、令和6年度の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」(厚生労働省)をもとに、厚生年金と国民年金の平均年金月額を5歳刻みの一覧で確かめます。

記事の後半では、世帯主の年齢別の貯蓄の最新の数字と、意向確認書の送付時期や届いたときの手続き、「高齢社会白書」から見える高齢期の暮らしも紹介します。

1. 【年金の平均月額・5歳刻み一覧表】65〜69歳は厚生年金15万1753円、国民年金6万1240円

同資料によると、令和6年度末現在の老齢年金の受給権者の平均年金月額は、国民年金が5万9310円、厚生年金保険(第1号)が15万289円です。厚生年金保険(第1号)の金額には、基礎年金(国民年金)の月額も入っています。

1.1 厚生年金保険(第1号)の平均年金月額を5歳刻みの一覧で見る

同じ資料の年齢別の表から、5歳ごとの平均年金月額を並べると次のとおりです。

  • 60〜64歳:8万2267円
  • 65〜69歳:15万1753円
  • 70〜74歳:14万7730円
  • 75〜79歳:15万1377円
  • 80〜84歳:15万7689円
  • 85〜89歳:16万5486円
  • 90歳以上:16万4027円

60〜64歳の8万2267円は、資料の注によると、主に特別支給の老齢厚生年金の定額部分がなく、報酬比例部分のみを受け取る人の平均です。

1.2 国民年金の平均年金月額を5歳刻みの一覧で見る

  • 60〜64歳:4万7138円
  • 65〜69歳:6万1240円
  • 70〜74歳:6万339円
  • 75〜79歳:5万9346円
  • 80〜84歳:5万8454円
  • 85〜89歳:5万9066円
  • 90歳以上:5万5633円

60〜64歳の4万7138円は、繰上げ支給を選んだ人の平均です。また、国民年金の平均には、厚生年金が上乗せされている人の老齢基礎年金も含まれています。

年代別の平均年金月額(老齢年金・令和6年度末現在)1/2

年代別の平均年金月額(老齢年金・令和6年度末現在)

出所:厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

平均年金月額は、受給権者全体をならした金額です。同じ年代でも、厚生年金に加入していた期間の長さや現役時代の収入、国民年金の保険料を納めた期間によって、一人ひとりの年金は変わるでしょう。

年代ごとの違いも見ておきましょう。65歳以上では、厚生年金の平均は70〜74歳の14万7730円がいちばん少なく、85〜89歳の16万5486円がいちばん多くなっています。年代による違いには、受け取り始めたころの制度や働き方の違いも関係していると考えられます。

同じ年代の平均でも、一人ひとりの金額には幅があります。そのことを心にとめて一覧を見ておきたいところです。

平均の金額だけを見ると、少なく感じたり多く感じたりするかもしれません。年金は老後の暮らしの土台となる収入なので、金額の多い少ないより、毎月の暮らしにどう組み込むかを考えることが大切でしょう。

2. 受け取る年金は何年加入していたか、どんな働き方をしてきたかで人それぞれ

5歳刻みの一覧は、自分の年代だけでなく、親の年代の行もあわせて見ておくと、家族の年金を考えるきっかけになるでしょう。わが家の年金がどの年代の平均に近いかを確かめておくと、これからの家計を考える手がかりにもなりそうです。

平均は目安として受け止め、わが家の年金とあわせて見ておきたいところです。受け取る年金は、何年加入していたか、どんな働き方をしてきたかで人それぞれです。わが家の年金を、これからの暮らしの計画を立てる出発点にしたいところです。

年金とあわせて、老後の暮らしを支えるのが貯蓄です。最新の家計調査では、世帯主が60歳以上の二人以上の世帯の貯蓄現在高の平均は2603万円でした。

12月15日の振込の前に、一覧で自分の年代の行を探し、またわが家の貯蓄とも並べてみてはいかがでしょうか。年金と貯蓄の両方を見ておくと、暮らしの見通しが立てやすくなるでしょう。

夫婦や親子で一覧を見ながら話しておくと、家族それぞれの年金と貯蓄の考え方もわかり、これからの備えを一緒に考えやすくなるでしょう。